がんを治療する

.緩和ケアとは?

.「緩和ケア」は、積極的な治療がなくなってから受けるものと誤解されている方も多いのですが、「緩和ケア」は、がんに伴う体と心の痛みを和らげ、生活やその人らしさを大切にする考え方です。がんと告知されたときから緩和ケアは始まります。

 

.医療用麻薬は終末期に使用するものですか?

.緩和ケアで、最も重要なのは、痛みを取り除くことです。医療用麻薬の量が増えたからといって病状が進んでいるというわけでもありません。痛みはがんの初期からある症状であり、鎮痛剤や医療用麻薬を適切に用いて、痛みを和らげ、毎日の生活を充実して送ることのほうが重要です。医療用麻薬は適切に用いられれば中毒になるということはありません。

 

.緩和ケアを受けるためにはどうしたらよいでしょうか。

.緩和ケアを受けたいと思う方、緩和ケアについてもっと知り方は、がん診療連携拠点病院がん相談支援センターにご相談ください。

 

※参照:「国立がん研究センターがん情報サービス」(青森県のがん相談支援センター)
※参照:「国立がん研究センターがん情報サービス」(緩和ケア)

 

青森県には、がん医療の中核を担う病院として、がん診療連携拠点病院が3施設、地域がん診療病院として2施設(以下、「拠点病院等」と言います。)と青森県がん診療連携推進病院(以下、「推進病院」と言います。)が5施設あります。 (令和3年4月1日現在)

このページには、毎年拠点病院等が厚生労働省に提出している 「がん診療連携拠点病院等 現況報告書」から抜粋した県内の各拠点病院等の治療実績・専門医の状況を掲載しています。

また、全がん協(※1)加盟施設調査に基づいた青森県立中央病院の5年生存率を掲載しています。

 ※1 全がん協とは・・・全国がんセンター協議会の略。

    <拠点病院等毎の治療実績・専門医の状況>

  1. 青森県立中央病院治療実績専門医の状況5年生存率
  2. 弘前大学医学部附属病院治療実績専門医の状況
  3. 八戸市立市民病院治療実績専門医の状況
  4. 十和田市立中央病院治療実績専門医の状況
  5. むつ総合病院治療実績専門医の状況

治療実績

(H29.9.1現在)区分青森県立中央病院弘前大学医学部附属病院八戸市立市民病院十和田市立中央病院三沢市立三沢病院むつ総合病院
<患者数等>
年間新入院患者数(H28年中) 15,205 11,727 13,745 6,157 3,934 6,412
 年間新入院がん患者数 5,090 3,555 2,036 1,213 929 1,271
 がん患者割合 33.5% 30.3% 14.8% 19.7% 23.6% 19.8%
年間外来がん患者延べ数(H28年中) 175,547 105,686 38,857 24,543 23,434 20,587
<がんの手術件数>
がんの手術件数の総数(H29.4.1~7.31)(※2) 384 391 285 134 95 124
 肺がんの主な手術件数 40 39 48 0 0 0
 胃がんの主な手術件数 71 48 35 11 20 25
 大腸がんの主な手術件数 133 48 54 69 46 22
 肝臓がんの主な手術件数 10 7 2 1 1 3
 乳がんの主な手術件数 91 21 39 16 23 11
<がんの放射線治療>
全てのがんを対象とした延べ患者数(H28年中)(※3) 655 550 303 114 98 151
我が国に多いがんを対象とした延べ患者数(H29.4.1~7.31)(※3)
 肺がん 41 40 22 8 5 5
 胃がん 0 2 0 0 1 2
 肝がん 2 0 6 0 0 0
 大腸がん 5 3 6 1 1 5
 乳がん 47 6 20 7 6 8
<がんに係る化学療法(H29.4.1~7.31)>
延べ患者数(入院) 524 294 198 84 57 94
延べ患者数(外来) 678 410 391 159 81 89

※2 各種がん全ての手術の総数であるため、内数の手術件数の合計と等しくなりません。
※3 「全てのがんを対象とした延べ患者数」は平成27年の値であり、「我が国に多いがんを対象とした延べ患者数」は平成29年4月1日~7月31日の値で対象期間が異なります。

 

専門医の状況

(H29.9.1現在)人数は常勤のみ青森県立中央病院弘前大学医学部附属病院八戸市立市民病院十和田市立中央病院三沢市立三沢病院むつ総合病院
医師数 171 345 132 41 24 55
(公社)日本医学放射線学会  放射線診断専門医 2 6 1 0 0 0
(公社)日本医学放射線学会  放射線治療専門医 1 4 1 1 1 1
(公社)日本産科婦人科学会 産婦人科専門医 6 13 7 1 1 4
(一社)日本外科学会 外科専門医 18 34 14 6 3 3
(一社)日本消化器外科学会 消化器外科専門医 7 11 4 3 1 2
(一社)日本消化器外科学会 消化器がん外科治療認定医 5 8 4 3 1 1
呼吸器外科専門医合同委員会 呼吸器外科専門医 1 3 1 0 0 0
(一社)日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医 5 18 4 2 4 2
(一社)日本乳癌学会 乳腺専門医 1 2 1 0 0 0
(一社)日本乳癌学会 乳腺認定医 2 3 0 1 0 0
(特非) 日本呼吸器内視鏡学会 気管支鏡専門医 2 5 2 0 0 0
(公社)日本婦人科腫瘍学会 婦人科腫瘍専門医 0 2 1 0 0 0
(一社)日本ペインクリニック学会 ペインクリニック専門医 1 2 0 0 0 0
(特非)日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医 2 2 0 0 0 0
(一社)日本がん治療認定医機構 がん治療認定医 11 39 5 4 4 3
(一社)日本がん治療認定医機構 暫定教育医 4 10 1 1 1 2
(一社)日本内視鏡外科学会 産科婦人科領域 技術認定取得者 0 1 1 0 0 0
(一社)日本インターベンショナルラジオロジー学会 IVR専門医 1 2 0 0 0 0
(特非)日本乳がん検診精度管理中央機構
検診マンモグラフィ読影認定医師A評価
0 1 0 2 0 0
(特非)日本乳がん検診精度管理中央機構
検診マンモグラフィ読影認定医師B評価
1 6 2 4 0 0

 

がん診療連携拠点病院等(連絡先等)

がん診療連携拠点病院等は、地域におけるがん医療の中核となる医療機関で、国が指定したものです。手術療法、化学療法、放射線治療を組み合わせた治療や、緩和ケアを提供する等、質の高いがん医療を行うことができます。また、がん患者や家族を対象とする相談支援、地域の医療機関に対する支援等を行います。
※参照:「厚生労働省ホームページ」(がん診療連携拠点病院等)

2次
保健
医療圏
病院名住所連絡先(※4)病院ホームページ
青森 青森県立中央病院 青森県青森市東造道2丁目1-1 017-726-8111 トップページへ
治療実績ページへ
専門医ページへ
津軽 弘前大学医学部附属病院 青森県弘前市本町53 0172-33-5111 トップページへ
治療実績ページへ
専門医ページへ
八戸 八戸市立市民病院 青森県八戸市大字田向字毘沙門平1 0178-72-5111 トップページへ
治療実績ページへ
専門医ページへ
上十三 十和田市立中央病院 青森県十和田市西十二番町14-8 0176-23-5121 トップページへ
下北 むつ総合病院 青森県むつ市小川町1丁目2-8 0175-22-2111 トップページへ
専門医ページへ

 

 ※4 携帯電話で電話番号のリンクを選択すると電話をかけることができます。

 

青森県がん診療連携推進病院(連絡先等)

青森県がん診療連携推進病院は、県民がより身近な環境で質の高いがん医療が受けられるようにするため、がん診療連携拠点病院に準じる診療機能を持つ病院を県が指定したものです。
※参照:「青森県庁ホームページ」(青森県がん診療連携推進病院について)

2次
保健
医療圏
病院名住所連絡先(※5)病院ホームページ
青森 青森市立市民病院 青森県青森市勝田1丁目14-20 017-734-2171 トップページへ
治療実績ページへ
専門医ページへ
津軽 黒石市国民健康保険黒石病院 青森県黒石市北美町1丁目70 0172-52-2121 トップページへ
八戸 青森労災病院 青森県八戸市大字白銀町字南ヶ丘1 0178-33-1551 トップページへ
治療実績ページへ
専門医ページへ
西北五 つがる総合病院 青森県五所川原市岩木町12-3 0173-35-3111 トップページへ
上十三 三沢市立三沢病院 青森県三沢市大字三沢字堀口164-65 0176-53-2161 トップページへ
専門医ページへ

 ※5 携帯電話で電話番号のリンクを選択すると電話をかけることができます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • ここで言う「5年生存率」とは、「5年相対生存率」のことを指します。以下、「5年相対生存率」のことを「生存率」と省略して表現します。※参照:「5年相対生存率について
  • 生存率は、性別、年齢、治療方法、併存する疾患など患者背景の差が大きく影響します。
  • 生存率の高い・低いで単純に良い・悪いを判断できるものではありません。
  • ここでは、全がん協ホームページに掲載されている青森県立中央病院の施設別生存率を抜粋して掲載しています。
    (青森県立中央病院は、全がん協加盟施設です。(平成26年6月6日現在、全国で32施設が加盟))
    ※以下の注意書きについては、「全がん協ホームページ」全がん協加盟施設の生存率共同調査 全がん協生存率のページから表現を引用しています。
  • 生存率のデータは、たくさんのがん患者さんの平均的な数字です。
    いわば確率として推測するものであり、一人ひとりの患者さんの余命を決定づける数字ではありません。
  • この生存率は、日本のデータとしては最も新しいものですが、それでも約10年前にがんにかかった方のデータです。ある程度の年数を経ないと、がん統計は結果が出ないためです。
    ですから、現在は医療の進歩により、この生存率の数字よりさらに治療成績は向上していると考えてください。
  • 生存率は、何万人というがん患者さんの生と死の結果わかった数字です。
    ご覧になる方の受けとめ方によっては、生きる力になることもあるでしょうが、逆にその意欲を失くしてしまわれることもあるかもしれません。
    おひとりおひとりが、そのことを心に刻んだうえでご覧ください。

 

注意事項をお読みになりましたか?

 

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「がんを治療する」には以下のコンテンツがあります。

ここでは、青森県立中央病院の5年生存率と、全がん協加盟施設の平均の5年生存率を並べた表を作成し、掲載しています。

以下の説明書きをご覧になった上で、参照してください。

表の見方説明用サンプル画像1表の見方説明用サンプル画像2

1.5年相対生存率について

 がんと診断された場合に、治療でどのくらい生命を救えるかを示す指標です。あるがんと診断された人のうち、5年後に生存している人の割合が、日本人全体※で5年後に生存している人の割合に比べてどのくらい低いかで表します。
※正確には、性別、生まれた年、及び年齢の分布を同じくする日本人集団

2.病期(進展度)について

 がんの広がり具合を示す病期(進展度)は、I(1)期、II(2)期、III(3)期、IV(4)期 に分けられます。( I期→II期→III期→IV期の順に病気が進行した状態を表します。)ステージIが初期のころで、II、IIIと進んで、ステージIVは、がんの最も進行した状態です。

3.I期/IV期比について

 I期/IV期比が高ければ、進行した状態の患者さんが少なく、低ければ、進行した状態の患者さんが多いことになります。

4.病期判明率について

 患者さんの病気の進み具合が、診断時にどのくらい判明したかを示します。

5.追跡率について

 この調査では、生存率を計算するために、がんと診断されてから5年後の患者さんの生死状況の確認(予後調査)しています。受診歴等を確認(医療追跡)し、一定期間受診していない患者さんについては役場に問い合わせを行うことがあります(住民票照会)。 
 追跡率は、患者さんの生死状況の確認ができている割合を示します。

 

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