治療 / 放射線療法
治療 / 放射線療法
ここでは、放射線によるがんの治療法について紹介します。
放射線療法とは、X線などの放射線を照射して、がん細胞を殺してしまおうというものです。
肺がんの場合、放射線治療の対象となるのは、腺がんや扁平上皮がんなどの非小細胞がんでは第Ⅰ期から第Ⅲ期で、小細胞がんの場合は他の部分に転移が見られない場合が一般的です。
また、心臓や肺などに機能障害があり外科手術ができない場合にも、放射線療法が選択されます。
一般に、身体の外側から肺の患部やリンパ節に放射線を当て、これを1日1回週5日行い、3週間から6週間継続することが必要です。
今回のインタビューで放射線療法についてお話ししてくださった方は、扁平上皮がんの外科手術の後、他の部分にがんが進行している可能性を考えて、放射線を選択したようでした。
●扁平上皮がんの手術後、気管支へのがんの進行を考え、放射線療法を実施
この方の場合、手術後に抗がん剤治療を実施する組み合わせ型の治療法でしたが、念には念を入れてということで、二つの治療のあいだに放射線治療を行ったそうです。
このように、ほかの治療法と組み合わせて実施する形でも、放射線療法は適用される場合があります。
扁平上皮がんの手術後、気管支へのがんの進行を考え、放射線療法を実施。
診断時:50歳代前半 インタビュー時:診断から4年(2009年) 性別:男性 保健医療圏:青森地域 世帯状況:親子 備考: |
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抗がん剤をやる前に放射線治療もやったんですよ。
放射線治療に関しては、やるかやらないかというのは非常に、A病院のスタッフの間でも割れまして。
私の主治医の先生はやらないほうがいいのかなという判断をして、ただ、部長さんがやったほうがいいという主張をしていたのですが、扁平上皮ですから、気管支部分とほかの部分にもある場合も考えられることと、私の場合は中央気管支に近いところにあったものですから、その中央気管支を残して上葉気管支以下を取っているという状況があるものですから、もしかしたら中央気管支にもいくらかでもいっているといけないというのもあったもので、放射線治療も考えたらしいんです。
ただ、それをやることによって肺葉のほうも焼く形になりますから、影響がありますという説明を受けました。
やれることは何でもやると私は初めから決めていましたから、結果がどうあれ、悪ければそのときに考えればいい、失敗したらそのときに考えればいい、そのときの方法でやっていけばいいと思っていましたから、先生には「何でもやりますよ。お任せします、やれることは何でもやります」と。
結論として放射線治療もやることになりまして、9月(上旬)に手術して3週間くらいで退院して、10月の何日かは忘れましたけれども、放射線治療を10月と11月いっぱいでしたかね、やりました。
―――毎日やるやつですか?
これも1週間に1回。
―――外来で?
はい、外来で通いです。1週間に2回だったかもわからないですね。