乳がん(発症時:60歳)

収録時:67歳

女性

総時間:6'09"

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目次

00'03" がんとわかったきっかけ
02'31" がんと知った時の気持ち
02'57" 家族への思い・家族の思い
03'40" 治療(手術や入院)について
04'38" 支えとなったもの
05'37" がんを体験したからこそ伝えたい思い~メッセージ~


00'03" がんとわかったきっかけ

 

――検診を受けられたきっかけっていうのは。

 

検診は普通に1年に1回、いつもやっているので、市からの案内来て、それを申し込んだという感じですね。要検査、必要っていうことで再検査を受けたわけです。

 

――検査結果っていうのがどうだったのでしょうか。

 

検査結果はやっぱり、影があるっていうか、しこりっていうか、そういうのがあります、っていうことで言われました。

 

――検査を受けられる前に、その何か違和感であるとかは、なかったのですか。

 

全然。普通、乳がんってすれば、ボコッと手で触ってわかるっていう、そういうのは聞いてたのですけど、私の場合はそうでなくて、何もなく、その「乳腺の中に石灰化がある」っていうことを言われました。
病院でマンモグラフィーとエコーを撮りまして、マンモとエコーを撮った結果、1週間後に行ったら、病院では手術して組織を採る、って言ったんです。私は、もう1か所セカンドオピニオンを最初から病院の先生に言ってましたので、そちらの方に紹介状を書いてもらった。そして、組織検査受けました。

 

――セカンドオピニオンの方を、私も受けますというふうに先生におっしゃった場合には、ごく普通に「あ、そうですか」というふうに言われましたか。

 

それでもいいですよ。でも、その結果を見てからでいいですから、ということでしたね。

 

――よくセカンドオピニオンでその検査の仕方が違うということをおわかりになりましたね。

 

セカンドオピニオンは最初から考えてたので、1か所だけではちょっとということは頭にあったので。それで2か所目に行ったのは、東奥日報の夕刊に、乳がんの『ほほえみの会』っていうのが大きく出たわけ。あ、これはここに確かめてみよう、っていうことで。そこの会長さんと会ったんですよ。それでそこを紹介してもらって。ちょうどタイミング良かったんですよ。



02'31" がんと知った時の気持ち

 

――がんについてご自身はどういうふうなお気持ちで?

 

全然予期していないことだから、まだやっぱり、がんというのはちょっと信じられなくてね。全然、その前に兆候もあったわけでないし、普通の生活していましたので。



02'57" 家族への思い・家族の思い

 

――治療方針を立てられる時には、ご家族にお話ししなければいけないですよね。

 

そう。先生は、とにかく家族と一緒に説明をするんですよ。だからうちの夫を連れて一緒に聞きました。

 

――その時のご家族のお気持ちっていうのは、どういうふうにご自身で受け止められましたでしょうか。

 

まあ、2人で協力してやっていこう、っていう感じで。先生の言うことは間違いないからそのまま受け止めて、これから治療していこう、っていう判断しましたね。


03'40" 治療(手術や入院)について

 

――手術であったわけですか。

 

ステージ2であったんです。だから、その手術は「全摘でなくて、部分です」って言われましたね。

 

――その後は、抗がん剤とかそういうことはおやりに…

 

しました。大変でした。最初1、2回、2回目辺りは、吐くのが強くて、全然食事受け付けない状態でしたね。それを言ったら先生は、吐き気止めをちょっと調合してくれて、だいぶ楽になって、最後まで続けることができましたね。

 

――その抗がん剤の投薬っていうのは、どのぐらいの期間行われたんでしょうか。

 

6カ月ぐらいだと思います。3週やって1週休みっていう感じかな。



04'38" 支えとなったもの

 

――ご自身の心の支えとか、そういうものっていうのは、何かございましたか。

 

支えはとにかく、『会』ですね。がん患者の集まりが2カ月に1回でしたかね、定例会があるんですけども、もうそれには必ず出席して、皆さんの意見を聞いて、経験者の意見がやっぱり一番支えになりました。

 

――その会に、若い方もおいでになりましたか。

 

若い方もいらっしゃるし、30代でまだ小さい子供がいらっしゃるとか、結婚してない方もいらっしゃるし、さまざま年代の方がおりまして、70、80になって、また乳がんになったって、2回目だとかっていう方もいらっしゃいましたよ。


05'37" がんを体験したからこそ伝えたい思い~メッセージ~

 

――ご自身でそのがんを体験されて、これだけは言いたい、これだけは伝えたい、っていうことは何かございますか。

 

それはやっぱり早期発見、早期治療だけだと思います。
普段は全然検診を受けない。そういう方もいらっしゃいますよね、やっぱり検診は必要かと思います。