がん体験者に聞く

前立腺がん

1.発見

  • お酒を飲むとおしっこが近くなるのに、チョロチョロしか出ない。薬を飲んだが症状は改善されず、暫く放っておいたが友人の話に触発されて再受診した

 

子宮がん

1.発見

  • 私は更年期なんだ。そのための出血なんだと私もそこで思い込んで。

 

  • また生理かなと思ったら、それが出血しているんです。

 

2.治療

  • 恥骨の半分左のほうが痛むんですよね。毎日じゃなくて、たまに痛むの。

 

  • 食べ物の味覚が変わって、何を食べてもおいしくない。人が食べないようなもの、食べたくないようなものを食べたりしていました。

 

3.再発・転移・新たながん

  • 皮膚がんが見つかりましてね。背中ですから、全然気がつかなかった、何年も。痛くもなかったし、ただ、ジクジクしたり乾いたりという繰り返しだったから

 

  • 1つがん細胞が見つかったんですよ。それで半年間、6クール、抗がん剤やりませんかという話をそこでされて、そこでまた、さらに深い谷底に落ち込んで

 

4.生活

  • もう(運転免許は)取れないと思って、本当に1回やめたんですよ。でも頑張って運転免許も取りました。

 

  • ただ、人の言葉は一番つらかったね。退院してからの言葉がね。

 

  • やっぱりくよくよしない、前向きに生きるということですね、それが何よりだと思います。

 

5.関係

  • やっぱり、何がつらいと言われれば子供ですね。子供が小さいから、家に帰りたい

 

  • 私一人のおかげで(家族が)こんなに苦しむんなら、死んだほうがいいと思ったんです

 

  • (術後の性生活について)聞きたければ教えますと病院では言われました

 

胃がん

1.発見

  • 何か食事が下がらないな、胃に2時間くらい留まっているなというのが気になっていました。

 

  • すごくみぞおちが病んで痛くて、いやぁと思って病院へ行ったんです。

 

2.治療

  • とにかくお腹がすかないんですよね。自分で食べられないという意識がある中で、ご飯が常に3度来るのですごく嫌だったんですね。

 

3.生活

  • 昔はがんといったら不治の病と思っていたけど、今は治る確率が高いですよね。胃がんは手術で悪いところを取ってしまえば、傷さえ治ればいいんだからね。

 

  • ご飯は一気に食べられないね。ある程度いっぱいになると、くしゃみや鼻水など変な症状が起きてくる。本当にお腹いっぱいになってしまうと、切ないのさ、本当に、苦しくて。

 

大腸がん

1.発見

  • 血便が出て、トイレに行く回数が増え、がんかもしれないと思いながらも仕事を優先していた。

 

  • あちこちの科を周ったが「検査の結果は異常なし」と言われ、それでも腫瘍マーカーの値が上がり続け、盲腸らしいと思って切ってみたら、虫垂がんだった。

 

  • 数年間、定期健診で指摘されていた便潜血反応がプラスという表示は気になっていたが、大したことはないと思って、精密検査は受けていなかった。

 

2.治療

  • 副作用で死の不安を感じたが、残りの回数を数えながら頑張った。抗がん剤が終わったときは嬉しかったが、再発の不安は残っている。

 

  • 抗がん剤治療の前に血液検査をして白血球が減っていたりすると延期になる。2回ほど治療を受けられないことがあった。

 

  • 大腸がんの手術、3日後に再手術、更に合併症のための手術、そして約1年後にストーマ閉鎖と転移したがんの治療で4度目の手術を行った。

 

3.再発・転移

  • 手術後約1年経過した。今度はCT検査で肺転移の疑いがあるといわれて、今は抗がん剤を続けて様子を見ている。症状は全くない。

 

4.生活

  • 抗がん剤の副作用で味覚が変化し、食欲がなくなった。体重がどんどん落ちて、しわだらけになった。味覚が戻ったら、体重が戻ってきた。

 

  • ストーマは小腸と大腸に2つで、下の方がたくさん出た。2つもつけているとちょっと疲れることもあった。

 

5.病気との向き合い方

  • がんになる2~3年前から仕事のストレスがあり、がんとわかったときは、やっぱりストレスだなと思った。

 

乳がん

1.発見

  • 疲れやすかったりだるかったりしていたが、それは夫が亡くなった後の心労がたたったと思っていた。そのため、しこりを見つけてもすぐに乳がんだとは思わなかった

 

  • しこりができて病院にいったら乳腺といわれたが、微熱がある感じや体調への違和感があった

 

  • 病院では乳腺の腫れと言われ、その後痛みはとれた。しかし3ヶ月後にしこりができ、放っておけばがんになると言われた

 

2.治療

  • 医師に抗がん剤の中止を相談した数日後、「やっぱりどうしてもやめます」と伝えたら「そうですか」といって、抗がん剤の治療をやめることになりました。今は精神的に安定した状態でいます。

 

  • 意外と傷口はぜんぜん痛くなかったけれども、傷の絆創膏に負けて化膿してしまった。

 

  • 5年間、傷の引きつり感が続いた。

 

3.再発・転移

  • 苦しい思い、特にひどい吐き気をこれ以上経験したくなかったので2,3回目の抗がん剤治療は自分から断った。今は患者会の友達と会えるのが薬。

 

4.生活

  • 夫は肺がんが見つかったときには余命3ヵ月を宣告された。

 

  • 姉は大腸がん、息子は肺がんだったが2人とも見つかったときには手遅れだった。

 

  • 右手の力が入らないため農作業はとても苦労しているが、近所の人には理解してもらえない。