このフォーラムは、がん診療連携拠点病院や、がん経験者として同じ目線で語り合えるがん患者会との交流などを通じて、がん患者さんやそのご家族が、がんを知り、がんと向き合い、がんを乗り越えていけるように応援するため、八戸市・三沢市・十和田市のがん患者・家族の会と、地域がん診療連携拠点病院がん相談支援センタースタッフとが、一緒に企画し、開催しました。

 

開催状況は次のとおりです。

 

 

日時 平成25年12月1日(日) 午後1時から午後4時

場所 八戸グランドホテル(八戸市)

内容 

・講演「がん患者さん あるいはがん患者会に望みたいこと」

  講師 弘前大学大学院医学研究科長 中路重之氏

・がん診療連携拠点病院の紹介

・がん患者家族の会活動報告

・がんに関するミニ相談会、がん患者家族の会交流ブースの開設

 

◯講演

健康や寿命に関する様々なデータからみた青森県の現状、がん患者会が果たす役割と活動の意義、がん患者会相互の横の連携等についてご講演くださいました。

堅苦しくなりがちな話題にもかかわらず、来場者アンケートに「親切、丁寧な説明、明るい性格、わかりやすい口調。尊敬できる先生と存じます。」と記載した方もあったほど、分かりやすく、丁寧にお話してくださいました。

 

また、ご自身の身近におけるがんに関わる体験談や、がん患者会との交流についての生のお話、否定的にとらえがちな癌という病気に対する別な見方の提案など、がん患者会活動の活性化はもちろん、がんとともに生きるための勇気を与えてくれる温かい講演会となりました。

 

 

弘前大学大学院医学研究科長 中路重之氏

 

◯ がん診療連携拠点病院の紹介、がん患者家族の会の活動報告

がん診療連携拠点病院についての指定要件や役割、三八・上十三地域を主な活動拠点とするがん患者家族の会の特徴や活動状況について、各団体から報告しました。

がん患者家族の会の活動報告は、時折、緊張しながらも、それぞれの団体の特徴や活動の様子を報告しました。

 

活動報告を行った団体

・青森県よろこびの会

・ひまわりの会

・くつろぎサロン

・八戸緩和ケアを考える会

 

活動紹介の様子

 

 

◯ がんに関するミニ相談会、がん患者家族の会交流コーナー

ステージでの講演や活動報告の後は、がん診療連携拠点病院の看護師や医療社会福祉士などによる無料のミニ相談と、がん患者家族の会の交流ブースを開設しました。

 

ミニ相談では、「薬に関すること」「がんに関する不安や悩み、療養上の悩み」、「がんの治療費のこと」「がんに関する正しい情報の入手方法」の4つのテーマごとに、パネルで目隠しした個別のブースを設け、一人ずつ相談ができるようにしました。

 

また、がん患者家族の会は、オープンスペースに各団体の交流コーナーを開設し、パネルに活動状況等を展示をしながら、自由な交流の場としました。

 

がん患者家族の会交流コーナーの様子

 

 

 

 

 

 

◯来場者アンケートより

「拠点病院についての説明をはじめて聞くことができた。意外にPRがなされていないので一般の人は分からない。相談コーナーも充実していたと思います。」

「がん患者会や家族の会の存在や内容を知ることができて良かった。」

「もっともっとがんについて知りたいと思います。二人に一人ががんになり、三人に一人ががんで亡くなるなんて全く知りませんでした。」

「がん患者会があることを知らなかった。PRしてもらいたい。」

「もう少したくさんの人にこのフォーラムを知っていただく工夫が必要ではないかと思いました。もっとたくさんの人に参加して欲しかった。」

「このような機会を増やしてください。情報をたくさん知りたいです。」