インタビュー:十和田市立中央病院事業管理者(十和田市立中央病院院長) 蘆野 吉和 (2011/10/12)
インタビュー要約
現在は緩和ケア医という専門職も創られつつありますが、基本的にはやはりがん治療に関わる人間は、先ほどの緩和ケアの理念、あるいはホスピスケアの理念を持ちながら対応をしていることによって、緩和ケアを提供していると言えます。
医者だけではなく、看護師も含めて緩和ケアについて知識と技術をある程度積むことによって緩和ケアは提供できるので、一般の治療医にも緩和ケアは十分に提供できるということでもあります。
現在、緩和ケアを充分に提供してくれる医療施設や医師というのは少ないのですが、地域のがん連携拠点病院にがん相談室、支援センターというのがあり、がん相談員がいます。その相談員に電話をすれば、どこにどのように頼ればよいかという情報をくれます。
また、がんを扱っている病院には緩和ケアチームというのができつつあり、緩和ケアチームに所属している医師、看護師、理学療法士、栄養士やケースワーカーなど、様々な人がそのチームに入って活動をしており、そのような人々に相談をすることで、様々な情報が得られるようになってきています。