インタビュー:弘前大学大学院医学研究科産科婦人科学講座 教授 水沼 英樹(2010/10/28)
インタビュー要約
子宮がんは2種類あり、子宮の内部にできる子宮体がんと、子宮の入口にできる子宮頸がんとあり、最近は子宮体がんが非常に増えつつあります。
2つのがんは原因が違い、子宮体がんの場合は、代謝異常といって、ホルモンが過剰にあるとがん化してきます。子宮頸がんはパピローマウイルスというウイルス感染によってがんになってくると言われています。
ワクチンは、ウイルスがつく前にワクチンを投与して、そのウイルスに対する抗体化を上げておき、将来、性交渉によりウイルスに感染したとしても、そのウイルスが体内に入って増殖するのを防ぐという作用があります。ワクチンは性交渉を持つ前に打っておくことが大事です。
ワクチンは全てを防げるというものではなく、大体6割近くは防ぐだろうと言われており、まだその4割、あるいは3割近くはウイルス以外の感染かもしれませんので、ワクチンを打ったとしても効果がないということは大いにあります。