インタビュー:弘前大学大学院医学研究科産科婦人科学講座 教授 水沼 英樹(2010/10/28)

 

 

インタビュー要約

 一般的に出血があったら子宮がんだと言われていますが、特に子宮頸がんの場合には、出血があればもうかなり進行しています。子宮頸がんの初期段階は肉眼的に見ても全然分からないような状況ですので、もし出血があった場合には、これはある程度進行していると考えざるを得ません。

閉経後の女性がもし出血があった場合には半分近くは子宮体がんである可能性が高いので、出血があったら放っておかず、すぐ病院受診ということをお薦めします。

 また、検診体制が整っていますので、検診をすることでその患者さんの予後が非常に改善しているということが証明されているのも子宮頸がんです。ところが、非常に受診率が悪いので検診を受診しましょう。受診率が上がると早く見つかり、治る方がたくさんいます。子宮頸がんは性交渉によって移ると分かっていますので、20歳を過ぎたら、検診は絶対すべきです。