インタビュー:青森県病院事業管理者(青森県立中央病院長) 吉田 茂昭 (2011/2/14)

 

 

インタビュー要約

緩和医療は本当にすごい進歩を遂げました。痛みを止めるとか吐き気を止めるとかめまいを止めるとか。緩和医療の技術はいろいろと進んできました。

緩和の技術を持った医師がそばにいることで、患者の身体的な辛さを軽くしてくれるなど、治療を行う医師にとっても患者さんにとってもすごくメリットになってきています。

例えば、最近のデータによると、吐き気止めの薬を使った群と使わなかった群とで予後が違っちゃうというぐらいの差がでているんですね。緩和とか症状コントロールをうまくやることによって、治療効果にも影響してくることが分かってきています。そういった意味で、放射線療法、化学療法、手術のほかに、緩和というのもこれから大きな柱になってくるんだろうと思います。

緩和医療というのは、特に末期がんの患者さんを診るのが緩和医療じゃなくて、がんの患者さんのいろいろな身体的な不都合なこと、精神的な不都合なことに対して対応するのが緩和。昔の緩和医療と今の緩和医療の認識が変わってきたというところだと思います。

 

関連リンク