インタビュー:三沢市立三沢病院 院長 坂田 優 (2011/11/7)

 

 

インタビュー要約

 胃のがんは、胃の粘膜に発生する悪性腫瘍で、自然治癒することはまずありません。原因は感染や腫瘍など様々です。


 胃がんの発生率は、戦後、冷蔵庫ができてから減っていることは確かですので、高い保存力で感染が無くなったのではないかということと、塩で保存していたものが極端に減ったからだと考えられます。


 ただ、原因としてそうだと特定することはできませんが、疫学的に今それらが考えられています。なぜならば、アメリカ人や、イギリス人をはじめとするヨーロッパの人達の胃がんの発生率は日本人よりずっと少なく、それは生活環境や食べ物の種類が原因ではないかと考えられます。


 最近、ヘリコバクターピロリ菌に関しては様々な研究が進んでいて、胃がんの原因の1つであるということはほぼ間違いないだろうと言われています。


 タバコも関係があり、胃がんばかりではなくて他の全てのがんに関係します。

 その他、コーヒーなど様々言われていますが、疫学的にはあまり証明されておらず、証明されているのはタバコのみです。