インタビュー:三沢市立三沢病院 院長 坂田 優 (2011/11/7)
インタビュー要約
今、新薬が次々に開発されていますが、その良し悪しはまだ分かっていません。まだ薬になっていない物質もあり、その物質も動物にはよく効くが、人では分からないというのまであります。つまり、最終的には人で試さなければならず、臨床試験のボランティアを募っています。
現在ある薬は、人間がボランティアをしたために出来上がってきた薬です。つまり、そういう臨床試験に参加してくれたからできたわけです。
外国人は報酬と引き替えにやるという人が多くいますが、日本人は3割がボランティアをすると言われており、ボランティアが増えれば、もっともっと早く臨床試験が終わり、新薬が世の中に出てくるのも早くなります。
現在、日本では、ボランティアをする人はいますが、それを実行する組織がありません。外国に持っていって、臨床試験が行われるので、外国から入ってくる日本の薬がたくさんあります。日本で作って外国に持っていって、外国の人に試してから日本に入ってきています。