インタビュー:三沢市立三沢病院 院長 坂田 優 (2011/11/7)

 

 

インタビュー要約

 胃の組織というのは4層になっており、一番上が唇の中にもある粘膜組織、その下に粘膜下組織というのがあり、筋肉組織があって、最後に他の臓器とくっつかないように漿膜という4種類の膜があります。


 早期がんはその粘膜の中、あるいはその下の粘膜下に少し入ったものまでを言います。それから先にいくと第Ⅱ期、もう少し進むと第Ⅲ期になり、Ⅳ期になると外側に浸潤してしまうという風に分かれています。そして、このⅠ期~Ⅳ期の間で、Ⅰ期が早期がん、残りが進行がんということになっています。従って、進行がんにもかなり進行したものと少し進行したものとがあります。


 進行度というのは大事で、Ⅰ期だと内視鏡で全部取れる場合が多く、進行がんだと、手術をしたことによって治癒するのにかえって時間が掛かり、命を短くしてしまうこともあります。