インタビュー:弘前大学大学院医学研究科泌尿器科学講座教授 大山 力 (2011/11/8)

 

 

インタビュー要約

 PSA検査は、前立腺から出るタンパク質を採血して測るものです。

 男性で前立腺を持っている方であれば多少なりともPSAというのは測定できますが、正常下限である4.0より低い時はほぼ心配ありません。しかし、4.0よりも高いと少しがんの疑いが出てきます。

 

 住民検診や人間ドックなどでPSAを測って、5.0とか6.0といった正常よりも高い値ですと、組織検査となります。組織検査とは、前立腺の一部に針を刺して取り、それを顕微鏡で見てがんかどうかを調べる検査です。前立腺がんかどうかを正確に診断するために必要不可欠な検査です。

 

 PSAの検査は、市町村の住民健康診断、あるいは職場の健康診断で受けることができます。自治体によっては無料のところもありますし、500円や1,000円の自己負担のところもあります。健診では、必ず前立腺がん、PSAという項目がありますので、そこをチェックしていただくと一般住民健診でPSAをチェックすることができます。

 

 また、本人が希望すれば、泌尿器科の先生でなくても、かかり付けのお医者さんの所で採血をしてくれます。