インタビュー:弘前大学大学院医学研究科泌尿器科学講座教授 大山 力 (2011/11/8)
インタビュー要約
前立腺は、膀胱の下にある臓器で、おへその下になります。恥骨という骨があるので、前立腺をお腹から取るというのは非常に難しくなります。そのため、従来、非常に難易度の高い手術とされていたのですが、最近、手術のやり方が非常に進歩してきました。
昔は手術の際に、おへその下を20㎝ぐらい切っていたのですが、傷がだんだん小さくなり、現在6㎝まで小さくなりました。また、腹腔鏡という方法もあり、それは大体1㎝くらいの傷を全部で4ヶ所か5ヶ所付けて、そこから内視鏡を入れるもので、10年くらい前から一般化してきました。
更にもっと新しい手術方法がごく最近日本にも入ってきました。ダビンチという手術用ロボットを使用した手術で、現在最も新しい手術として日本でもようやく始まったところです。
だんだん手術方法も進んできて、傷も小さくて済む方向に進んでいますので、入院期間も非常に短くなってきました。ダビンチの手術の場合、入院期間が4日で済みます。