インタビュー:弘前大学大学院医学研究科 社会医学講座 教授 中路 重之 (2010/12/10)

 

 

インタビュー要約

 がんは、例えば45歳で区切りますと、45歳未満の人で亡くなる人の数と45歳以上で亡くなる人の数は、実は1:99なのです。圧倒的に年齢の病気です。40歳から50歳のあたりから一気に増えてきます。いくら良い生活習慣をしていても、確率的には年々罹る確率は高くなります。そこに登場するのががん検診です。検診じゃなくてもチェックと言ってもいいかもしれません。自分の病気を早く見つけて命に及ばないようにする、いわゆる予防する。これを二次予防と言いますが、そういったことが非常に大切になってきます。

 

 今ある検診の種類として、国のレベルで行われているのが、肺がん、胃がん、大腸がん、子宮がん、乳がんです。その他で最近よく行われているのが、前立腺がんです。

 がんの検診は部位ごとに方法が違います。だから1日で終わらないとか、時間もかなりかかかったりします。そして検診は100%見つける力があるとも限りません。しかし、現時点においては、受けたほうがはるかにその人の人生にとって、その人が長生きをするためには大切ですので、なんとか時間を作って、周囲の協力を得ながら受けるようにしていただきたいと思います。

 

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