インタビュー:弘前大学医学部附属病院 呼吸器外科・心臓血管外科 診療准教授 對馬 敬夫 (2011/11/24)

 

 

インタビュー要約

 肺がんの基本的な種類(組織型)は、大きく2つに分かれます。

 肺がんの15%程度を占める小細胞肺がん、その他、約85%を占める非小細胞肺がんです。

 

 非小細胞肺がんの中にはさらにいくつか種類があり、主なものとしては、現在の日本で最も多く発生している腺がん、喫煙との因果関係が非常に強いと言われています扁平上皮がん、その他、大細胞がんと言われるものです。

 

 小細胞がん、非小細胞がんと2つに分けられる理由というのは、小細胞がんは非常にがん細胞の増殖速度が早くて、進行が早いがんだからです。既に発見された時には脳、骨、あるいは肝臓などの、肺以外の臓器に転移していることが多いがんです。それに対して非小細胞肺がんは比較的肺組織に限局して留まっていることが多いので、手術や放射線療法など局所的な治療が選択肢として上がってきます。

 

 日本人の肺がんで一番多いのは腺がんで、約6割から7割を占めるまでに至っています。