インタビュー:弘前大学医学部附属病院 呼吸器外科・心臓血管外科 診療准教授 對馬 敬夫 (2011/11/24)

 

 

インタビュー要約

 標準的な手術は、がんが存在する肺の中の肺葉と呼ばれる房を、根本からがんを含めて切除します。肺の中心部にがんができている場合、2つ以上の房をまとめて取ることや、片肺全部を切除してしまうこともあります。

 また、肺の切除に加えて所属リンパ節と言う、肺門と心臓周囲の縦隔リンパ節を全て切除します。

 

 その他、最近は胸腔鏡を補助で使って傷を小さくし、患者さんの負担を軽減するという手術が非常に多く行われるようになってきました。がんが非常に進行して、浸潤(肺に接する隣接する臓器に及んでいるもの)した場合は、浸潤部も手術的に合併切除するという手法を採ります。

 いずれにしても、がんを取り残しなく完全に切除するということが大前提となります。