インタビュー:弘前大学大学院医学研究科 消化器外科学講座 教授 袴田 健一 (2011/12/15)
インタビュー要約
C型肝炎は血液検査で簡単に分かります。C型肝炎に対する抗体は、1度でもウイルスが体に入ったことがあれば、ずっと消えずに体内に残っています。抗体を持つ約3割の患者さんは、自分の力でC型肝炎を治すことができますが、約7割の方はウイルスがずっと体にあり続けます。
ですから、C型肝炎に対する抗体検査で陽性と出た場合、自分でC型肝炎を治した(約3割の方)のか、依然C型肝炎になっている(約7割の方)のか、いずれかになります。また、C型肝炎のウイルスそのものを測る検査も現在普及してきています。
ただ、慢性肝炎の初期はウイルスがいても、通常の血液検査で異常が出ない方が半分ほどいます。ですから、ウイルスの有無を1度は調べなければなりません。