インタビュー:弘前大学大学院医学研究科 消化器外科学講座 教授 袴田 健一 (2011/12/15)

 

 

インタビュー要約

 B型肝炎の多くは幼少期の感染か、母子感染だと言われています。出産の際、臍帯血液を介して母親から子どもへ感染します。ただ、これに対しては1986年から対策が採られており、今では若い方のB型肝炎感染は極端に減ってきています。


 C型肝炎も血液を介して感染する疾患だと言われています。夫婦間の性行為を介した感染、母子感染というのも一定割合あります。また、最近はありませんが、注射針の不適切な使用による医療行為を介しての感染などで広まったと言われています。

 今現在は、予防策が採られていますので、新たに感染する方は極端に減っています。


 新たな罹患者は減ってきているため、肝臓がんのピークは、従来は50代、最近は60代、そろそろ70代に入ってきます。そのため、C型肝炎から肝臓がんになる方の高齢化という問題もあります。