インタビュー:弘前大学大学院医学研究科 消化器外科学講座 教授 袴田 健一 (2011/12/15)
インタビュー要約
肝臓にウイルスがいることを分かっている方が多いので、ウイルス性肝炎の治療を積極的に行う一方、がんについての検査を定期的にされている方が多いと思います。
がんになる確率が最も高いのは肝硬変になっている方ですので、肝硬変の場合、約3ヶ月に1回の採血検査や腫瘍マーカー、超音波検査も行います。
上記の検査で何か見つかった場合、次は造影剤を使ったCT検査やMRI検査を行います。ここ数年の進歩が著しく、様々な新しい造影剤が開発されてきており、肝臓がん診断の水準が極めて高くなっています。
胃がんや大腸がんの場合、細胞を採取して、顕微鏡で確定診断がつきますが、肝臓がんは、画像診断だけで診断するというのが基本です。