インタビュー:弘前大学大学院医学研究科 消化器外科学講座 教授 袴田 健一 (2011/12/15)
インタビュー要約
最近はウイルスを持っていないのにがんになってくる方が増えてきています。
肝炎由来じゃない肝硬変、あるいは肝臓がんの増加が問題になっています。一部の地域では約25%、4分の1ほど、ウイルスと全く関係無いがんが出てきています。
お酒由来の肝がんというのもあり、お酒をたくさん飲んで肝硬変になり、がんになる方もいます。また、お酒とは関係なく、メタボが原因で脂肪肝になり、それに加えて何らかの因子で肝炎、肝硬変になる病気が最近増加しています。
ここは大変重要なポイントで、肝炎ではないからといって肝臓がんにならないというわけではないのです。
検診を受診し、肝障害で異常があった場合には、ウイルスが無いからといって安心せずに、その後の精密検査は必ず受けましょう。