インタビュー:弘前市立病院乳腺外科科長 長谷川 善枝 (2011/11/11)
インタビュー要約
触った時に硬いしこりが触れ、それで病院を訪れて乳がんが見つかるのが一番多いと言われていますが、しこりだけが乳がんの症状ではなく、しこりがなくても乳がんの中にがんが潜んでいる場合があります。
頻度としては低いのですが、腋の下のリンパ腺のところが先に腫れてきて、よく調べたら小さいがんが乳房の中に見つかるということもあります。
マンモグラフィー検診では、しこりとして触れないけれども写真に写ってくるような小さいがんや、しこりを作らないようながんが見つかることもあり、それらは全く無症状です。
一般的に、よく胸が痛いとか、そういう張るような感じとか、そういう痛みなどの自覚症状で病院に来る方もいますが、実はそのような症状で見つかることは非常に少ないと言われています。ですから、それで病気の有無を判断することは非常に難しいので、やはり画像診断、診察、こういった検査が必要です。