インタビュー:弘前市立病院乳腺外科科長 長谷川 善枝 (2011/11/11)

 

 

インタビュー要約

 乳がんというのは他の種類のがんに比べて比較的再発率は低いがんと言われています。ただ、進行度によって再発率にかなり違いがあり、もちろん早いうちに発見されればその分再発率も非常に低くなります。ところが、進行した状況で治療を始めても、どうしても再発率は高くなってしまいます。

 

 しこりの大きさが2㎝以下でリンパ腺にも転移が無い。遠隔転移も無いような患者さんの場合には10年生存率、大体85%ぐらいで、8割、9割近くの方が再発もなくお元気でいらっしゃいます。

 

 ステージⅢ以上、しこりの粒が5㎝以上になると、10年生存率は5割前後になり、ステージⅣの場合には2割ぐらいとなります。

 

 もし、再発をしてしまったら、なかなかそこから病気を治すのは非常に難しいのが現実です。しかし、様々な治療が発達してきて、再発してもお元気で長生きをする方が増えてきています。