インタビュー:弘前市立病院乳腺外科科長 長谷川 善枝 (2011/11/11)
インタビュー要約
乳がんの治療というのは非常に変わってきており、がんのタイプによって、効くお薬が違ったり、使うものが違ったり、すごく細分化されてきています。手術に加え、その前後の様々な全身治療というものを組み合わせるというのが基本的な考え方です。
まず、手術をするかどうかということを、いろいろな画像診断で調べます。
そうした上で、今はほぼ8割方は乳房を残す手術が可能なので、薬物療法、抗がん剤の治療、ホルモン剤の治療を術前にやることによってしこりを小さくしたり、薬の効き目を確かめながら治療をします。
もちろん手術、あとは抗がん剤の治療、ホルモン剤の治療、それぞれに効く、効かないというのがありますし、乳がんというのは他の臓器の場合に比べて放射線治療も非常に効くがんですので、様々な治療を組み合わせて治療を受けられるというのが一般的だと思います。