インタビュー:弘前市立病院乳腺外科科長 長谷川 善枝 (2011/11/11)

 

 

インタビュー要約

 乳がんの手術では、乳腺の病気のあるところを取ると同時に、しこりが小さくても一番近い腋の下のリンパ腺に病気が広がっている場合があるため、一般的には腋の下のリンパ腺を一緒に取ります。しかし、リンパ腺を温存できるかどうか、リンパ腺にがんが転移していないかどうか判断するためにセンチネルリンパ節生検という検査があります。

 

 センチネルリンパ節生検には様々な方法がありますが、例えば弘前市民病院では、CTの検査をした後にリンパ腺を採取し、細かく顕微鏡でがんの有無を調べます。もしここに病気が無ければ、リンパ腺を取らなくても済みますので、転移の有無について、調べることができます。

 

 弘前市民病院では約7割の方はリンパ腺に転移が無いということをこのような方法で証明し、リンパ腺を奥まで取らなくても済むようになりましたので、手術の中身としては、非常に進歩していると言えます。

 また、この方法は、2010年4月に保険診療として日本で認められましたので、専門の施設であれば大体どこでもされている検査です。

 

 センチネルリンパ腺とは、がんが最初に転移をするであろうリンパ節という意味です。