インタビュー:弘前市立病院乳腺外科科長 長谷川 善枝 (2011/11/11)

 

 

インタビュー要約

 細胞診は細胞を取り、その細胞自体を見て、それが悪性かどうか見るという検査です。超音波の検査で画像の見えるところに針を刺し、細胞を診ます。

 塊で取るわけではなく、細い針を使うので、痛みが強いものではありません。

 

 しかし、乳がんという病気は、なかなか細胞だけで白黒判定をつけるというのは非常に難しく、細胞だけでの確定診断は難しいのが現状です。正常の乳腺の乳管の細胞と乳がんの細胞には非常に紛らわしいものや、大きさが変わらないものがあるためです。また、様々な組織を見て、そのがんのタイプというのを調べるためには、ある程度組織を取って、がんの性格、タイプというものを調べる必要があります。

 

 ですから、最終的には組織そのものを取るという検査自体が、乳がんの診断では主流になりつつあります。マンモトームという、少し太めの針の中に埋め込むように組織を取り、それを顕微鏡で調べるという検査の機械です。

 これはやはりかなり太い針ですが、もちろん局所麻酔や、痛み止めの注射でする検査ですので痛くはありません。また、入院も必要ありません。