インタビュー:弘前市立病院乳腺外科科長 長谷川 善枝 (2011/11/11)
インタビュー要約
マンモグラフィーは乳房を挟んで撮影をするX線検査です。体表面の組織を潰し、圧迫してなるべく平にして写真を撮ります。乳房は、ある程度ふくらみのある柔らかい臓器なので、中の細かい組織というのはそのまま写真を撮っただけでは見えません。従って、縦方向と横方向と2方向に潰して写真を撮ります。
緊張して力が入ってしまうと少し痛いのですが、リラックスしていれば、それほど痛みを伴う検査ではありません。何㎝か潰すだけで被ばく量が約半分になりますし、厚いと小さいしこりは見えづらくなりますので、マンモグラフィー検査は撮り方にもかなり左右される検査です。
マンモグラフィー検査では、小さいしこり、石灰化(小さいゴミのようなもの)が写真に写ってきますので、しこりの触れないがんを見つけるためには非常に優れた検査方法です。
一般的には全く症状が無い場合であれば大体2年に1度のマンモグラフィー検診というのが推奨されています。