診断時:50歳代後半

インタビュー時:診断から5年(2009年)

性別:女性   保健医療圏:八戸地域

世帯状況:義姉夫婦と同居

備考: 

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手術後は、病理組織に送った後の結果が、先生が思っていたよりも進んでいたということで、最初は本当の初期のがんだろうという説明だったんです。だから、全摘はしなくてもいいという感じだったんです。

 

手術の後の肉片を主人に持って来て見せたみたいなんだけども、すごくきれいだったと言っていました。もっと、どす黒いものかと思っていたら、そんなことはなかったと言っていました。私の一番上の兄と一緒に見たらしいですが、私は両親がないですから、兄もきれいだなと言っていたと主人が言っていました。

 

開いてみた病理組織も、検査をしてもらったところがステージが初期じゃなく2、3くらいまでのレベルだからということでした。その説明を聞くときがすごく何というか、全身が震えて、インフォームド・コンセントをしてもらったときは主人と二人なんだけども、主人に手を握ってもらって、いろいろな解剖学的な図を見ながら、こういうふうになってという説明を受けるんだけども、先生が何を言っているのか頭の中が真っ白で。(笑)だから、そのときの説明がどうだったかと問われても、あまり覚えていないんですよ、恐怖のあまり。

 

――最初に告知されたときよりも、手術の後ですよね。組織がどのくらいがんにやられていたかの説明は……。

 

その後もそうだけど、手術する前にも大体がんのステージというのが、こういうふうなレベルがあるとか、初期がんはここで、このくらいのステージだと後々、抗がん剤とか、放射線とか、化学治療だとか、そういうのをしなきゃならないとか、多分、手術をするくらいでいいんじゃないかという話だったんだけども、実際に取ってみたところがちょっと思ったよりも深かったと言っていました。