治療 / 入院中の医療者との関係
ここでは、入院生活の中での医療者との関わりについて、どのようなかかわりがあったか、それを通してどのように感じていたか紹介します。入院治療の中では、医療者とのかかわりは多く、他のトピックで紹介している語りもありますが、医療者との関係として、ここでも紹介します。
手術の説明を聞いた時、十分に説明をうけたと感じる方と、十分な説明ではなかったと感じている方がいました。
・いい先生で説明もきちんとしてくれました。(50歳代後半・女性)
・手術の説明の際に、もっと詳しい説明をしてほしかったです。(60歳代後半・男性)
手術をうける病院を選ぶ時に医師の紹介した病院を選択しないことや、検査結果が気になって他の病院を受診したことで、医師に怒られた体験をした方が2名いました。
・東京の病院に行くと話したら、先生から怒られました。病院は自分で選んで行くんですよ。(60歳代前半・男性)
・何でA市まで行って調べてもらわなければまいねんだ(だめなのか)と。近くの病院の診察で待っていられないのかと、そういうふうなお叱りを受けました。(60歳代後半・男性)
医師や看護師からかけられる言葉は、患者にとって、安心感にも不安にもつながっていました。
・すごくショックな言葉だと思いました。患者にすればすべてが初体験じゃないですか。その時は、お父さんに泣きながら愚痴をこぼしていました。(50歳代後半・女性)
・お医者さんももちろん、看護師の声かけも患者の気持ちに影響します。(50歳代前半・女性)
・他の病院の診察をうけたことを担当医師に話すと、Aさんの体なんだからそれは当然でしょう。と言われてホッとしました。(60歳代後半・男性)
・担当の先生が、ご飯の残った量を見まして、「これぐらい食べれると、まずまずいいほうかな」っておっしゃってくれました。(60歳代後半・女性)