診断時:60歳代前半

インタビュー時:診断から9年(2009年)

性別:男性   保健医療圏:青森地域

世帯状況:

備考: 

下↓の▶ボタンをクリックして音声を聞く事ができます。

 

先生に「紹介状を持ってきましたか」って言われたの、青森から。

紹介状を持っていかなかったんですよ。なぜ持っていかなかったかというと、こちらの先生が、いいというようなお医者さん、これが問題だと思うんだよね。今、大分変わったと思うんだけど、私が先生に「東京に行くことになりました」って言ったら、えらい怒られたんです。すごいですよ。

 

「どういうことですか」ってなったのさ。「東京なんか行って、どんな病院に行くかわからないけど、そんなところに行っていいのか」ってなったのさ。いいも悪いもないじゃないですか。私が選ぶわけだから。そこは自己責任ですから、自分で選んで行くんですよ。ここなんですよ。今、一番、これから問題になっていくのは、田舎でもどこでも同じだけど、普段なじみに行っているところから病院に変えるという、セカンドオピニオン、サードとかあるじゃないですか。いやいや、先生に悪いじゃないかとか、なるでしょう? これで間違う人が多い。実際にあるんですよ。医者選び、病院選びを間違えば、死ななくてもいいので死ぬのさ。

 

今は大分紹介がスムーズになってきてると思うんですけど、そのときに私、言われたことを一生忘れませんよ。「どこの病院かわからない東京へ行ったって」ってガンガン怒られて、「知らんよ」って。「いや、先生そう言っても、私も向こうへ行って、近くだから、帰ってくれば、がんに限らずまたお世話になるかもしれませんから」って、「知りませんよ」って、こう来たのさ。「私はあなたを診ませんよ」となったの。