治療 / 治療方法の選び方決め方
ここでは、胃がんを体験した方がどのようにして治療方法の選択と決定をしていったのか、その際にどのようなことを感じたかを紹介します。
今回の胃がんの体験談では、8名全員が最も有効で標準的な手術治療をうけていました。そのうち3名の方が、抗がん剤治療をあわせてうけていました。今回は、内視鏡的治療、放射線療法、緩和医療の体験の語りは聞かれませんでした。
胃がんの診断をうけてから、8名全員が手術のできる大きな病院に入院していました。そのため、入院前から手術をすることが前提に話がすすんでいた様子でした。
・胃を全部摘出するか、部分摘出になるかの詳しい話は後でするとして、検査の5日後には入院をして手術ということになったんです。(50歳代前半・女性)
・結局、あれよ、あれよといううちにがんで手術することになっちゃったんです。(60歳代後半・女性)
・手術までは、大体2カ月も待ったらと先生が言ってあったの。そしたら、キャンセルがあったから手術できるって電話が来て、それで急にやってもらったの。(70歳代前半・男性)
先生から手術の説明に、もっと説明して欲しいと感じながらも、自分が先生のところに行ったのだから、治療は先生にお任せしていると話す方もいました。
・合併症は、出血とか、肺とか肛門付随とかって、もう頭の中がパニックで。先生になして取ねばまいねんだ(何で取らないといけないのか)と聞く時間も何もなかった。(60歳代後半・男性)
・私がその病院に行ったから、その先生にもう自分でお任せしましたので、その先生がこういうふうにするというのであれば、お任せということですね。(60歳代後半・男性)
・D病院に来たらだんだん話が変わってきた。切ねばまねぐなったわけ(切らないといけなくなったわけ)。(70歳代前半・男性)
手術を受けるにあたり、医師がよく説明をしてくれて、手術を受けることができたと話す方もいました。
・いい先生で説明もきちんとしてくれました。(50歳代後半・女性)
・消化器内科のほうでもいろいろと検査をして、手術する1日か2日前に外科のほうに移りました。(50歳代後半・女性)