診断時:50歳代前半

インタビュー時:診断から16年(2009年)

性別:女性   保健医療圏:青森地域

世帯状況:

備考: 

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食事のメモする用紙が来るんですよ。あとの病気はどうかわかりませんけれども、朝どのくらい食べたとか、みんな来るんです。あれが最高につらかったです。

 

食べないのを正直にそう言えばいいのに、なぜだか悪いような気がするんですよ。今思えば、何もああいうふうにする必要もなかったのにと反省してるんですけど、でも、私の主義としては、せっかく出してくれるもの、いくらも食べないで返してやって、これはまずいなとか、悪いなとかっていう神経が動いたんですね。

 

それで、お粥、全粥から出てくるじゃないですか。それも普通のスプーンで1つぐらいしか飲めないんです。あとのおかずなんて、えーっ、また来たっていうぐらい食べられなかったんです。「お父さん、2杯って書いておいて」とか、スプーン1杯しか食べられないのに、スプーン2杯って書けとかってありました。あれはむしろ、人によってみんなそれぞれ違うんだから、自分のことはちゃんと先生に伝えないといけないんで、ちゃんと正直に、何でも言わなきゃいけなかったんだなという反省はしています。

 

すごく食べられなかったんです。途中、おやつに、子供の離乳食みたいでマンナとかビスケットが来たり、カステラが来たりとか、スープとかヤクルト、あれ、ポコンポコンとなってるじゃないですか。あの上のポコン一つ飲むにしても大変だったの。そんな感じで、どんどんおやつが溜まっていくという感じで、それだけ食べれなかったんです。不思議なぐらいに本当に食べれなかったんです。