やっぱり元気になったからだなと思います。１年半くらいまでは眠り薬を飲んでいました。毎日眠れないんです。

というのは、１日に何回もお昼寝をするわけですよね。昼寝した後にも、午後も１時間寝てみたりとか、そうすると、夜に眠れなかったりするんです。だから、必ず深夜の時間帯は寝るということで、薬を１年半飲んで、あ、いいなと思ったら、やっぱり動いていました。日中動けるようになると、夜は眠れるんです。

――じゃあ、抗がん剤を続けていた間は、睡眠薬もないとちょっと？

そうなんです。半分だったり１個だったり、その日によって違いますけども、普通の人は眠り薬は飲まないわけで、だけど体力がないと、食後すぐにコロッと寝てみたりしていたので、眠りのサイクルが狂っちゃうんだなと思って、薬を飲まなければと思いました。

――そういう小さい発見というか、そういうのがどんどんできて。

お薬の力を借りてでも夜は眠るという習慣をつけたほうがいいというのは、これは言われているんですね。元気になると何も飲まなくてもいいようになるから、それまではということで飲んでいました。