診断時:70歳代前半

インタビュー時:診断から1年以内(2009年)

性別:男性   保健医療圏:青森地域

世帯状況:1人暮らし

備考: 

 

自覚症状は、特になかったんですけれども、強いていえば、1年前から尿意が我慢できない状態が続きました。例えば、50メートル先にトイレがある。我慢できたのが、20メートルぐらいで、もよおすような感じ。それは、加齢とともになるので、がんの前兆ということではなく、症状としても考えていなかったんです。でも、やっぱり我慢できたのができない。本を見ると、それは肥大症とか何とかになるんでしょうけれども、私自身は、そのままにしておったんです。最初の検診は、19年3月、73歳のときに初めてPSA検査をしました。

 

――それは毎年受けていらっしゃる?

青森市の定期検診は毎年受けてるけど。 

――それは何でですか? 勧められたとか?

新聞に出ましたけど、青森県の前立腺の検診率が全国一なんだそうです。そういうことで、科目に入っておったんじゃないかな。私が進んで、症状がこうだから受けるというんじゃなくて、何となく項目があるということで受けただけの話です。

――受けてみようか、みたいな。

ええ。本当は60代で受ければいいんですけど、73歳で初めて受けたわけです。そのとき(PSAの数値が)3.8でした。4が基準値ですから、3.8ですと基準値内なので気にとめませんでした。翌年の3月、1年後にまた検診を受けたら、4.8で、1.0上がったんです。内科のドクターは「1年の上昇数がちょっと大きいので、紹介状を書くから病院に行きなさい。」ということで、行ったんです。