生活 / 病気との向き合い方
インタビューに協力してくださった皆さんは、病気になったことをきっかけに、日々の生活に対する気持ちの持ちようや、人生に対する意識が変化したと感じていました。
ここでは、病気とどのように向き合っているか、体験者の語りをご紹介します。
病気をきっかけに、自分に残されている時間が有限だということを意識するようになり、人に対する関わり方が変わったという方がいらっしゃいました。
●病気になって、時間が限られているので、一生懸命になってちょっと密度が濃くなった気がする。人に対して、何か手助けできないかと思うようになった(50歳代後半・男性)
ある方は、がん以外にも病気をお持ちで、死に対する不安を常に感じているそうです。できるだけポジティブに考えようとしたり、読書や音楽などの趣味の時間を持ったりすることで、気持ちを癒そうとしていらっしゃるとのことでした。
●がんに加えて他の病気もあり、座して死を待つほかないだろうが、マイナス思考が強くなる。趣味で癒そうと毎日を過ごしている(60歳代後半・男性)
治療が終わっても、再発や転移の不安がつきまといます。インタビューに協力してくださった方々は、人と話をして忘れるようにしている、趣味を続けるようにしている、など、それぞれの方法で不安に対処していらっしゃいました。
●医師から「体質的に2、3年後になる可能性がある」と言われ、他の場所にがんが出るのかなという不安がある(50歳代後半・男性)
●違和感があるときがあり、少し心配になるが、人と話したりして忘れるようにしている。いつもそればかり気にしていたら大変だと思う(60歳代前半・男性)
現在治療中の方は、治療の効果が出るかどうかという不安についてお話されていました。
●放射線治療の効果があればいいが、なければ何をすればいいかが心配。勘弁してほしいと言いたくなる(60歳代前半・男性)