生活 / 排尿への影響
前立腺がんの治療では、副作用として排尿に関する影響が出ることがあります。
手術では、性機能障害のほかに尿失禁が主な副作用としてあげられます。
また、放射線治療では、治療後しばらくして直腸や膀胱に影響が出ることがあります。頻尿や尿意切迫などが起こると言われますが、ほとんどは数ヶ月のうちに解消します。
ここでは、治療によって排尿にどんな影響が出たか、体験者の語りをご紹介します。
〈参照〉
独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センター
がんの冊子 各種がんシリーズ 前立腺がん
http://ganjoho.jp/data/public/qa_links/brochure/odjrh3000000ul0v-att/153.pdf
手術の後、尿の量が減ったり、尿が出にくくなったという方や、排尿の回数が増えたという方がいらっしゃいました。
また、尿漏れが生じ、対処に苦労しているということを複数の方がお話されていました。尿漏れパッドを使ったり、お尻に力を入れて漏れないようにするなど、それぞれの方が工夫しておられました。時間の経過とともに改善したという方もいました。
●尿が出にくかった時、尿道に長い針金のようなものを入れる処置をした。現在も、若い時より尿が出にくい(70歳代後半・男性)
●手術から1ヶ月だが、立った瞬間にちびる。おしりに力を入れると大丈夫だが、そればかり気にしていられない(60歳代後半・男性)
●手術の後、尿漏れパッドが手放せなかった。夜トイレに起きる回数が増えた(70歳代後半・男性)
●パッドのついた下着などを準備したが、慣れていないから履きたくない。普通の下着で過ごしている。夜のトイレの回数が減った(70歳代後半・男性)