診断時:60歳代前半 インタビュー時:診断から7年(2009年) 性別:男性 保健医療圏:青森地域 世帯状況:親子 備考:大腸がんも発病 |
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――具体的に、症状はどんなものでしたか。
要するに、おしっこが近くて、そして、アルコールを飲むと、出たいんだけども、行けば出ない。出たい、出ない、チョロチョロしか出ない、何かおかしいなということで、病院に行ったら、前立腺が腫れているから薬を飲んだほうがいいよということだけだったの。
――それはB市の病院ですか。
A市。(の病院で)はい、それで、わかったということにして、2~3カ月飲んだのかな。
――薬を? 効きました?
大して効かないから、そこで、そのままになっちゃったんですよ。(笑)
――もう、しようがないから放っておこうと。
ええ。自分でも大儀になったしね、よもや、自分が、がんになるとは考えてもいなかったし、このときやっておけば何もよかったと思うんですよ。そのとき、今、考えると、自分に知識がなかったから、ただ腫れてるというだけであって、これ(前立腺肥大症の薬)を飲んでおけば治るよと。
――でも、先生はそのときは腫れてるって。
「ちょっと腫れてるから、これ飲んでおけ」って。いつまでという話も何もなかったんですよ。ああ、そうですかということで、2カ月ぐらい飲んだのかな。あと、自然にやめちゃって。
――それが昭和60……。
62~63年ころだったんですよ。
――それからずっと、別に何もせず?
別に何もないの。でも、ちょっと、お酒を飲むと小便が近いという、そういう症状が。でも、出ないというのは、年だから、前立腺が多少腫れるというのは、周りからのいろいろな情報が、年いけば前立腺が腫れるとかって聞いておったものですから、そんなに気にもしないし、こんなものだろうということでずっと来たんです。
――そしたら?
A市からこっち(転勤先のB市)に来たら、何かおかしいと。要するに、小便が詰まるから、これはちょっと診てもらったほうがいいぞと周りの人から、A市にいるときの情報とこっちに来たときの情報が、こっちの情報量が多いわけですよ、いろんな話が何だかんだ。
――それはお友達とか?
そうそう。飲みに行ったら、「おまえ、年だから前立腺に気をつけろ」とかって。「どうなるんですか」「がんになるぞ」とかね、そういう話が出て、「えっ? がん?」って、いろいろ話が出てきたものだから、もう一回診てもらうかなということで、会社の近くのある開業医のところに行ったら、一発で。