診断時:60歳代前半

インタビュー時:診断から7年(2009年)

性別:男性   保健医療圏:青森地域

世帯状況:親子

備考:大腸がんも発病

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部長先生と面会して、いろいろ話をしたら、今、いろんな種類がいっぱいあるけれども、切ったほうが早いんじゃないかと。私は「切ってもいいですよ。切ってもいいし、何でもいいし、あと違う方法があれば、それでもいい」と。終わったら、担当医が変わったわけです。専門家の人ね。その人が診たら「薬が今、いいのがあるから、薬をやってみよう」という話になって、「切らなくてもいいんですか」と言ったら、「切ることもないし、薬でやればいいんじゃないですか」ということで、3年ぐらい通ったんです。 

 

――それはどういうお薬ですか。

名前……。

――別に名前はいいですけど、錠剤?

錠剤。粒みたいなやつね。

――それを1日1回?

1日1回。

――朝か何かに飲むんですか?

朝。3年も続けてるの。

――それはずっと?

ずっと。ただ行って、先生のところに行くと、「何か変わりないですか」「別に変わりない」「あ、そうですか」と言って薬を出してくれる。

――先生のところに行ったら、血液検査は?

そのとき、あまり診てなかったんじゃないかな。

――血は採られませんでした?

何回か採られたとは思うんだけども、記憶なくなってるな。多分、採られたんだかもしらん。今考えると、14も15もあるんですから、先生が騒ぐようなことがなかったんですよ。注射でいいと。

――ちょっと意外でしたね。

うん、意外。ある程度、2年ぐらい行ったら、3年目になったら、3カ月に1回でいいよという話になったんですよ。

――それまではもっと?

1カ月に1回来いと。

――3年間は1カ月に1回。

2年。

――2年間。平成14年12月から2年間は1カ月に1回?

そうそう。最後の年になったら、3カ月に1回でいいと。ある日行ったら、先生がチェンジしているわけです。今の先生がいるわけです。「何であんた、切らないんだ。3年も前から見つかってて、何で切らないんだ。切ったほうがいいよ」「いや、先生、私、切ったほうがいいってカルテに書いてるでしょ」と。要するに、「こちらの要望としては、手術してもいいということを言ったんだけれども、先生が薬でいいって言ったから私は薬になってるんですよ」「お、そうかい」と。

―あっちは把握してなかったんですね。ええっ?

「先生、カルテ見て、私、手術してくれって言ったのを薬にされたんですよ」と。私もこのとき知識があれば、治ると思ってあったから、治るんであればね。

――薬でね、切るよりはね。

「そうか。じゃあ、すぐ手術しよう」「先生、お願いします」ということで、バババッと話が進んでしまったのさ。