診断時:50歳代後半

インタビュー時:診断から2年(2009年)

性別:男性   保健医療圏:青森地域

世帯状況:親子

備考:前立腺がんも発病(2009年)、腎臓がんも発病

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なった理由の一つに、私はこっちに来てから、つまりB県、C県にいるころは病気という病気にならなかったんですよ。歯医者くらいですね。ところが、こっちに来てからさまざまというわけじゃないですけれども、腹が痛いだとかいろいろとあった中で、一つ思い出されるのは、これはあくまでも素人の勝手な想像ですが、農薬です。うちが田舎なものですから、畑をやったり果樹を少しやっているんです。父親がさっき言ったように、前立腺がんで亡くなりましたので、ブドウの木が10本ほどありまして、せめてそれを代わりに、本を見ながら見よう見まねでやってやると。それには当然、春から秋にかけて3~4回の農薬の噴霧があるんですよ。私は全然無知だったもので、マスクも何もせずに、農薬の倍率もわからずに勝手に薄めて噴霧器でやっていたころがあったんです。そうしたら、2度ほど腹痛を起こしまして、激痛で病院に通ったことがあるんです。そのときは何が原因だったかわからない腹痛だったんですけれども、今考えるとその薬だったんじゃないかと思うんです。うちの父親もそういうことをやっていましたし、私のいとこも同じブドウをやっていて、やはり同じ薬を使っていました。あくまでも私の想像ですが、もしかしたらと思っています。

もちろん、農薬に対して強い体とか、受けつけない体もあるでしょうけれども、たまたま父も私もいとこもその手のものに弱いというか、そういう気があったのかなと素人ながらに思ったりするんですよね。あまり人に言ったら笑われちゃうと思うので言わないんですけども、何かそんな気がするんですよ。具体的に何があるかといったら、生活のパターンがB県、C県からこっちに来て全く変ったということ。それと、今までやっていなかったことをやったうちの一つが、そういう農業体験の農薬使用だったんじゃないかなと思う節があるんです。ただ、私の周りの親戚に農業をやっている人がいっぱいいて、農薬を同じように使っていてがんになったというのは聞かないので、これは私の勝手な思い込みかなと思っているんですが、ただ、量とか薬そのものの性質によっては、そういうがんを起こすような何かがあるんじゃないかなという気はしますね。