診断時：60歳代前半　 インタビュー時：診断から7年（2009年） 性別：男性　　　保健医療圏：青森地域 世帯状況：親子 備考：大腸がんも発病

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あまり金の話をすればなんだけど、ＭＲＩとか何とかを撮ると２万、３万かかるでしょ。それから、放射するのに１回大体５,２５０円なんです。

――１日ということですよね。

１回、チューン、チューンとやれば５,２５０円。

――ということは、週３万円近くかかるということですね。

結構かかるんですよ。全部で２カ月ちょっと、足かけ３カ月で２７～２８万円はいきましたね。これプラス注射料でしょう。薬でしょ。

――はぁ。

集中して１カ月なら１カ月２０万円かかれば、高額医療で来ますけど、３カ月に分けてるから、８万円以上のオーバーした分が帰ってきますね。８万円いかないんですよ。７月だけ１１万円だかいくら来ましたけど。だから、集中してやってくれと。時間かかってもいいから、集中。これわかっていればやるんだった。

――土日もやってほしかったですね。（笑）

土日も何も、朝と晩やってくれと。（笑）

――１日２回ね。（笑）

あれはもう、だめですよ、ほんと。

――そういう選択肢はなかったんですよね。

要するに、１日１回。週５日、３５回というだったわけさ。私も高額医療というのは、総額８万円以上になれば来るなと思って、せば（じゃあ）、２０何万、３０何万かかっても、８万円だけ払えばあと来るなという計算してたの。２万だかしか返ってこない。がん保険に入って、がんですよとわかったときは、一時金としてがん保険から金が来ました。

――入ってらしたんですね。

もう１５年ぐらい前に入っておったんです。

――それは何か勧め、勧誘か何かで入ったんですか。

たまたま前に勤めていた会社がそういうやつをやったから、どうですかって言われたから、じゃあ、入ってみようかって。がんっていうのはわからなくて、まさか前立腺になるとは……。普通、がんといえば胃がんか肺がんという考えでしょ。そのつもりで入ったんですよ。だから、１５年、２０年前の保険ですから、保険の保障も全然、商品が違ってきている。だから、見直しすれば、もっと有利にもらうによかったんですよ。

――なるほど。古いプランのままだったんですね。

わかっているんだけど、やっていないんだよね。

――でも、普通気がつかないものですよ。

これは毎年でもいいから見直ししたほうと思うね。次から次へといいのが出てるんだもん。これが嫌というほどわかったな。

――そうですか。じゃあ、その保険はあまり役に立たなかった？

今のやつは全然、何も。

――一時金だけで。

保障はいくらかもらったけども、もらったものはとっくに、もうない。ほとんど毎日薬、３カ月に１回行くと、７,０００円、８,０００円の薬代でしょう。

――高いですね。

でも、こうやっているうちに、ストレスで眠れなくなったのさ。それによって今度は睡眠剤でしょ。

――さらにお金がかかっちゃいますね。

だから、いやあ、がんになったら大変だなと思ってね。結局、一時金でもらったやつなんて、とっくに吹っ飛んでしまったからね。