診断時:50歳代前半

インタビュー時:診断から4年(2009年)

性別:女性   保健医療圏:八戸地域

世帯状況:親子

備考:正確には子宮体がん 

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本当に覚えていますけれども、尋常じゃない出血でしたので、「尋常じゃない出血なんですけれども」と言ってそこの病院に行ったんです。平成15年の8月の頭に行ってるんです。

 

――それは生理とは明らかに違う?

 

違います。私、生理自体が量も少ないですし、そんなに期間も長くなかったんですけれども、そのとき生理だったんですけれども、もうそろそろ終わりだなというのに、いつまでも終わらないで、えっ、何?と思ってトイレに駆け込むと大量の出血で、えっ、何これ?と思って、あの時期2年間は、いまだかつてないくらいの生理用品を買い込みましたね。

 

不正出血で、約2年間、個人の産婦人科に通院していたんですけれども、結局そこでわからず、本当に忘れもしないんですけれども、(2年後の)7月に出血が止まりませんし、職場の方たちに、「いや、こういう状態でも更年期だって言われるんだよ」と言うと、親しい人たちは、「いくら更年期でも、その出血はおかしいんじゃない?」とかって心配してくれる方たちがいて、「病院変えたら?」とか、「ホルモンの検査したの?」とかって。

 

そういえば、採血してホルモンを調べてもらったことないなと思って、7月に自分から「ホルモンの検査をしてくれますか」って申し出たんですね。更年期であれば、ホルモンを検査するとすぐわかるそうですよね。それを申し出たんですけれども、そこの産婦人科の先生は、「Mさんは更年期だから、そんなことする必要ない」って断言されたんです。

 

検査も丸っきりしないで。いつものとおり、不正出血を止めるお薬だけ出してくれて、私を診ようともしないんです。

口頭だけで。だから、内診するわけでもないし、血液検査をするわけでもないし、私がお願いしているにもかかわらず、「必要ないです」と言って薬だけ出されて、あぁ、そうなんだ、私は更年期なんだ、そのための出血なんだと私もそこで思い込んで、8月、9月になって……。

 

最初のころよりはかなり出血は少なくなってたんですけれども、ダラダラと。最初のころは、本当にレバーみたいな塊で。

 

――ドロっとしたのが出てくる?

 

そうです。9月にたまたま会社の健康診断がありまして、私が満50歳だったので超音波の検査があったんですね。そのときに、最初はお腹の上のほうをやっていたんですけれども、下腹部になった途端、超音波の技師の方が「あれっ」と言うんですね。

 

その方は別に産婦人科医でないですから、あくまでも超音波の技師の方ですから、「何か卵巣が変だ」とかおっしゃるので、「いや、実はこれこれこうで産婦人科に通っているんですよ」と言ったら、「病院を変えるのも自己責任ですからね」とおっしゃられて、 それが土曜日だったので、不安な気持ちで健康診断から帰ってきて、週明けの月曜日、会社を午後早退して、病院を変えて、別な産婦人科に行ったんです。本当に意を決して。