生活 / 病気後の体調管理
ここでは、なぜ、自分ががんになったと考えているのか、そして、がんの再発や転移を予防するために、どのような体調管理をしているのかについて、体験者の声をご紹介します。
体験者は、がんの診断を受けると、これまでの生活を振り返り、がんになった原因を探しはじめていました。そして、食生活や睡眠時間、運動習慣を改善するなど、今まで以上に身体に気を遣うようになったと語っています。また、免疫力を高めてがんに負けないからだ作りをしたいと考えていました。
体験者が思うがんの原因
多くの体験者は、不規則な食習慣や睡眠習慣、ストレスが原因であったと語っていました。精神的にくよくよしやすく、ストレスを溜めやすい人は、がんになりやすいのではないかと考える人がいました。なかには、がん細胞は誰でも持っており、免疫力や体力が落ちた時になりやすいと考える人もいました。
・私たちが生きている限り、私たちの身体のどこかで癌細胞も発生し、ある条件が整えば劇的に増えてしまう。(音声なし)
今は「がん=死」ではないと言われますが、完治が困難な病気であることに変わりがないと感じます。私たちが生きている限り、私たちの身体のどこかでがん細胞も発生し、ある条件が整えば劇的に増えてしまう。寿命との追い駆けっこであり、がんが増える条件を作らないように日々努力することしかできないような気がします。
・がんになり得るものはみんな持っているけど、どういうあれで発症するかは、それぞれの生活の環境でということだけれど、環境をどう変えたらならないのか教えてほしいですよ。(笑)(40歳代後半・女性)
・生活の不規則が病気をする原因だったって、今だとそういうふうに思えます(50歳代後半・女性)
・ストレスといえば聞こえはいいですけれども、自分でつくってしまったようなところがありますね。(50歳代前半・女性)
・だれかが言っていたのは、「気を遣わなければがんにならないよ」って。(音声なし)
だれかが言っていたのは、「気を遣わなければがんにならないよ」って。「わがままだとか、人の分まで気を遣ったりして、ストレスを抱え込むような人はわりかしがんになるんだよ」とかって笑い話をしていた人がいたけどね。それだけではないでしょうけど、何かやっぱり原因があったんでしょうね。それはわからないです。
体調管理
体験者は、これまでの生活習慣を振り返っており、がんに負けないからだ作りをするために、さまざまな方法を実践していました。特に食事療法は自分なりに工夫をしており、玄米や野菜、鶏肉や魚を中心とした食品、薄味にした調理方法など、日々の食事を重視していました。
〈食事〉
・何でも食べて、お仕事もできるようになりました。(40歳代後半・女性)
・このごろは食べ物とか飲み物に気をつけて食べています。(50歳代前半・女性)
・いろいろながんにならないための食事の仕方とか何とかって何も決まったものはないでしょうけども、一生懸命それにやっていこうと思ってやってきたわけです。(50歳代後半・女性)
体験者のなかには、我慢することがかえってストレスになると考える人もいました。
子宮がんの手術後は、便秘になる場合が多いので、下剤を使用したり、ヨーグルトなどの乳製品をとったり、運動をしたりして、体調を管理していました。その他、風邪をひかないように、食事や衣類の調整をして身体に気を遣っていました。また、手術後の合併症や冷え性を予防する目的で、漢方薬を飲んでいる人もいました。
・子宮を手術してから、毎日下剤をかけているんですよ。(音声なし)
そうでないと便秘するの。だから、自分ではこの薬を10何年も飲んでるから、どこか悪くなるんじゃないかなと。それは覚悟をしています。
・なるべくヨーグルトとか、毎日自分でつくったものを食べるようにしています。(40歳代前半・女性)
〈漢方薬〉
・この寒さがとてもこたえるようになって、最初は漢方薬を、手術をしてすぐに、癒着しないようにいただいていたんですけども
この寒さがとてもこたえるようになって、最初は漢方薬を、手術をしてすぐに、癒着しないようにいただいていたんですけども、1年以上過ぎたくらいから、冷えの予防のためにそっちのほうの漢方薬をもらって、ずっと飲んでいましたね。
〈運動〉
・犬の散歩をしてあげたり、洗濯もなるべく、2階に洗濯場があるんですけども、2階に上がったり下がったり何回も、自分の運動だと思って歩いています。(50歳代前半・女性)
・太らないように、できるだけ体を動かして、食べるのもあまりおなかいっぱいにしないようにしようとか。(40歳代前半・女性)
体験者のなかには、免疫力や自然治癒力を高めるために、イメージ療法を行ったり、岩盤浴に通ったり、気功を取り入れたりする人もいました。
〈免疫力〉
・やっぱり免疫力。だって、自然治癒力は自分が持っているものですよね。(50歳代前半・女性)
〈イメージ療法〉
・がんに対してのイメージ療法というのがあって、言い聞かせる。(50歳代前半・女性)
〈気功〉