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  • 抗がん剤治療と副作用

治療 / 抗がん剤治療と副作用

 

 抗がん剤治療についてご紹介します。抗がん剤治療は、血液やリンパ管を通して全身に散らばってしまった可能性のあるがん細胞を縮小する、または再発、転移を予防するための補助療法として行われます。そのため、手術前に行う場合、手術後に行う場合、あるいは両方ともに行なう場合があります。また実施する治療回数や使用薬剤は、子宮体がんと子宮頸がんで異なります。

 

 インタビューでは、抗がん剤治療や副作用に戸惑いながらも、やらなければ助からないのであれば受けようと、治療に臨んだ人がいました。なかには抗がん剤治療を手術前後で12回行った人や、手術後7ヶ月間にわたり、合計24回の抗がん剤治療を行った人がいました。また、実際の抗がん剤治療を体験し、想像を超える身体的ダメ-ジの強さから生命の危機を意識した人もいました。手記では、治療に対する心構えと抗がん剤実施中の様子が記されました。

 

 

はきけ・嘔吐

 はきけは、抗がん剤投与から24時間以内に起こるものとそれ以降に起こるはき気があります。現在では、はきけ止めの開発が進み、上手に薬剤を使用することでコントロールが図れるようになってきました。しかしなかには、「抗がん剤治療を受ける」というプレッシャーから症状が出る人もいます。

 

 インタビューでは、思うように食事がとれないことで一時的に体重が減ってしまったことや症状が強く出てしまったため、抗がん剤を変更、中止した人もいました。手記では、一時的にはきけがでてましたが、次第に回復したことが記されていました。

 

・抗がん剤の前後に吐き気止めの薬も入るのですが、私の場合は1回目から、抗がん剤投与の夜には嘔吐がありました。 (手記)

 抗がん剤の前後に吐き気止めの薬も入るのですが、私の場合は1回目から、抗がん剤投与の夜には嘔吐がありました。嘔吐は翌日いっぱい続き、その間は水や水分補給用の飲料などは辛うじて受け付けますが、ゴクゴクとは飲めなくなります。りんごジュースですら吐いてしまいました。2回目以降は嘔吐に備えて、抗がん剤当日の昼食までは食べて、夜からは控えめにし、翌日もほとんど食べないようにしましたが、吐き気はその後1週間程続きます。元々食べ物の好き嫌いが無い方なのですが、食べられるものが極端に少なくなりました。食べられるものは人によって異なりますが、甘味よりも塩味が好まれるようです。浅漬けやおせんべい、りんごや柑橘類が良いようです。ラーメンは私の大好物ですが、この期間はラーメンの画像はもちろん、ラの字を見るのもイヤになりました。プリンやカスタードも好物なのですが、全く食べる気が起きません。手術の前は、周囲の話しを聞きながら「なんでみんな食べられないって言うのかな― 」と不思議に思っていましたが、わがままでも何でもなく、本当に身体が受け付けなくなるのです。麺類は好まれるのですが、人によっては、麺類が飲み込めなくなることもあるようです。

 

・看護師さんにも先生にも、自分の好きな物を食べてもいいし、飲んでもいいと。でも口が、身体が寄せつけないんだもの。(50歳代前半・女性)

 

・この抗がん剤で死んじゃうかもしれないと思ったんです。だめだと思って、3回と言われた抗がん剤を1回でやめました。(40歳代後半・女性)

 

 

だるさ・疲れ

 「だるい」「身の置き所がない」「何をするにもおっくうになる」などの状態が持続することがあります。「抗がん剤治療をする」ということだけで、気分的にその症状が強くなる人もいます。

 

・とにかく寝ていたいということでした。寝ていても、そうかと言って寝てもいたくはない、起きてもいたくはないという感じです。(50歳代前半・女性)

 

・寝ているのがつらいからと起きて、座っても、なおつらい。どっちを向いてもつらいんです。うつ伏せになってもいられない。思い出しても本当にぞっとします。(40歳代後半・女性) 

 

・がんと闘う決心をしたのですから、抗がん剤もやってみるしかない!(手記)

 抗がん剤の副作用については、入院してから様々見ましたが(その後の入院で更に色々な症状を知ることになるのですが)、自分にどのような症状が出るかは、やってみないと分からないのです。吐き気や脱毛は覚悟していますが、他にも出てくるかもしれないのです。がんと闘う決心をしたのですから、抗がん剤もやってみるしかない!。しかも、3回で終わるなら良い方なのです。周りにはその倍以上の回数を耐えている方々がいるのです。更には、その抗がん剤さえもう効かないと医師に言われて絶望している方もいるのですから。

 点滴での抗がん剤治療は、24時間点滴とも言われますが、入院しながらの点滴は5日間針が入りっぱなしです。その間、大小20数本の点滴を入れます。体勢によっては滴下しなくなったり、滴下が滞ると針が詰まったり、抗がん剤以外の点滴でも注意が必要で、針が抜けるまではリラクッスできません。

 

 

・もうできないと思って、これは生きている価値がなくなる、死んじゃうと思いました。(40歳代後半・女性)

 

・点滴の薬は強くなくて、髪の毛もそんなに抜けなかったんです。でも、具合が悪くなったりしたから、治療を途中でやめるかといってやめました。(50歳代前半・女性) 

                           

 

 がんの種類や性質、進行度によって、使用する抗がん剤の組み合わせや投与回数などは異なります。使用する抗がん剤特有の副作用がみられることがありますが、使用薬剤に関係なく、抗がん剤はがん細胞だけではなく、正常な細胞にも影響を及ぼすため、脱毛、吐き気、口内炎などの症状がみられます。また、骨髄にも影響を及ぼすため、白血球の減少や貧血などが見られます。

 

 

味覚障害・食欲不振

 いつも食べていた物なのに治療後、「おいしくない」「変な味がする」「味を感じなくなった」などの味覚の変化があったことが語られました。また、食欲がなくなったり、食べ物のにおいをかいだだけで辛くなる人がいました。そのようななかでどうやって食べることで体力をつければよいのか工夫していた人もいました。手記では、食べ物以外のにおいにも敏感になったことが記されていました。

 

・食べ物の味覚が変わって、何を食べてもおいしくない。人が食べないようなもの、食べたくないようなものを食べたりしていました。(50歳代後半・女性)

 

・抗がん剤をやっているときにはだんだんと、それも全く欲しくなくなったんですよね。(50歳代後半・女性) 

 

・とにかく食べたくないものですから、匂いがすごいんですね。あらゆる匂いが気になるんです。(60歳代前半・女性)

 

・食べ物のにおいより、化粧品類のにおいが苦手なので、近くの人の整髪料や化粧品、衣類に残っている香水の匂いなどから逃げるために、しばしば廊下や階段、食事時間以外の食堂などに避難していました。(手記)

 この時期困るのは『におい』です。食べ物のにおいだけで吐き気がするのです。しかしながら、部屋食の人もいるので、避難する場所がありません。私の場合は、食べ物のにおいより、化粧品類のにおいが苦手なので、近くの人の整髪料や化粧品、衣類に残っている香水の匂いなどから逃げるために、しばしば廊下や階段、食事時間以外の食堂などに避難していました。さて、吐き気が治まって、ようやく食欲が回復してきたのに、食事が美味しくない!次なる副作用『味覚障害』です。普段美味しく食べているものが、いまひとつ美味しく感じない。私の場合は、食べていないときでも日の中に苦味を感じました。黒糖味の飴を食べたり、おしゃべりなどで紛れる程度のものでしたが、チョコレートの味が変になる、と言う人もいました。数日続きましたが、退院する頃には治っていました。

 

 

 現在、初めて抗がん剤治療を行うときは入院しますが、最近では外来化学療法室が充実され、外来通院で行うようになっています。

 

 インタビューでは、入院して抗がん剤治療を行っていました。そのため、思うように食事が取れなくても、少しでも早く退院できるように、医療者の前ではしゃきっとふるまうなどして家に帰れるように努力していた人もいました。

 

・ナースセンターのところに行くときはシャキッとして、エレベーターに乗ればしゃがんで、タクシーで家に帰って来るの(50歳代後半・女性)

 

 

骨髄抑制

 抗がん剤治療により、骨髄が障害され、一時的に感染、出血、貧血などの症状が起こりやすくなります。

 

 インタビューでは白血球数が800/μℓまで減少したことで思うように治療を受けられなかったこと、個室に隔離されたこと、白血球をあげるために毎日注射を行っていたなどについて語られました。一方で感染対策として人ごみにでるときはマスクを着用し、感染しないよう自己管理をしている人もいました。

 

・白血球の注射は何回やったかな。私は3本。一番多くて6本。白血球が上がらない人は10本。しょっちゅうの人は入院したみたいだけども(50歳代後半・女性)

 

・治療するたびに「白血球が下がっています」って個室に行って、何とかどうにか退院してきました。(50歳代前半・女性)

 

・3回目の抗がん剤の後、10日で退院しましたが、18日後には2500まで白血球が下がり、それから1か月経って5000以上に戻りました。赤血球の値は正常値よりやや低いままです。(手記)

 口内炎ができて3日目が2度目の入院予定日で、初日の血液検査で白血球が3800(主治医いわく「低め安定」)になっていました。口内炎は塗り薬を出してもらい1週間で治りましたが、根本は白血球の値が下がったためで、『血液への影響』も必ず起きる副作用です。抗がん剤投与の後は3日ごとに採血し、安全な数値になるまで退院できないのです。

 影響は、白血球下がりやすい人、血小板下がりやすい人など人それぞれですが、白血球を増やすためにする注射で腰が痛む場合もあり、苦痛のない治療はないものかと願うばかりです。私の場合は、3回目の抗がん剤の後、10日で退院しましたが、18日後には2500まで白血球が下がり、それから1か月経って5000以上に戻りました。赤血球の値は正常値よりやや低いままです。

 

 

脱毛

 子宮がん治療で使う抗がん剤は、脱毛がおこることが多くあります。通常、脱毛は抗がん剤投与後、2~3週間頃から始まり、治療後3~6週間で新たな髪が生えますが、かつらなどを外せるまでには6か月~1年はかかります。

 

 インタビュ-では、医師より「また生えてくる」という言葉を励みにしていても、戸惑ったり、ショックを受けている人がいました。なかには眉毛などが抜けた人もいました。

 

 脱毛中の頭髪ケアは、手ぬぐい、帽子、かつらの他、育毛剤を使用していた人がいましたがかつらがあわずに4回も作り直した人もいました。

 

 手記では、「必ず生える」と言われても、元通りに近い状態になるまでどれ位かかるのか分からずに不安であったことが記されていました。

 

・抗がん剤は副作用が強いから、髪の毛は抜けると言われましたね。「でも、6カ月すれば、また、髪の毛は生えてくるから大丈夫だよ」って言われました。(音声なし)

 先生が、「女の人は髪の毛が抜けるのはつらいことだよな。でも大丈夫だ」って言われて、それを聞いて安心しましたけどもね。抗がん剤は副作用が強いから、髪の毛は抜けると言われましたね。「でも、6カ月すれば、また、髪の毛は生えてくるから大丈夫だよ」って。

 

・抜けました。家に帰って2日目くらいから、3日目、4日目とすごく抜けてきました。(音声なし)

 抜けました。家に帰って2日目くらいから、3日目、4日目とすごく抜けてきました。3回やっていたら本当に1本も残らずにツルッとなるでしょうね。1回で終わったから、何本かは残っていましたけども。

 

・抗がん剤治療が終わって2週間が過ぎたら途端に、本当に一気にですね。そしたら、髪の毛が抜けて、このままではとてもでないけども人にも会えないと思いました。(50歳代後半・女性)

 

・あらゆるところが抜けましたよ。まつ毛、眉毛、鼻毛。それから、うぶ毛ですか、全部です。(60歳代前半・女性)

 

・美容院から、かつらを買ったの。そしたら、試着ができないって言われて、注文をすればそれで終わりでしょう。そうしたら、大き過ぎた。(笑)帽子をかぶっているみたいでダメだった。(50歳代後半・女性)

 

・帽子無しで出歩くことは難しい状態です。「必ず生える」と言われても、元通りに近い状態になるまでどれ位かかるのか分かりません。(手記) 

 頭髪がかなり薄くなってしまったことも心を暗くします。現在は、帽子無しで出歩くことは難しい状態です。「必ず生える」と言われても、元通りに近い状態になるまでどれ位かかるのか分かりません。脱毛の後遺症が出てしまった人の共通の悩みです。ウィッグ購入を早々とする人もいますが、生えるまで我慢すれば良いのか、ウィッグにすればいいのか、私はまだ決心がついていません。ウィッグも20万円程だと聞いていますが、シャンプーを変えたり、育毛剤使ってみたり、私も既に通院以外のお金がかかっています。頭髪が無くなると社会復帰の意欲も削がれます。脱毛の後遺症のない抗がん剤が一般化して欲しいものだと切に望みます。

 

 

腎機能障害

 使用する抗がん剤によって、腎臓の機能が低下することがあります。インタビューでは、治療後に治療の影響から腎臓が悪くなった人がいました。

 

・今は、腎臓は半分しか動いていないよ。これも抗がん剤から来ているから、元々、腎臓が悪いほうではないけども、と言われました。(50歳代後半・女性)

 

 

皮膚の黒ずみ

 抗がん剤にはメラニン細胞に作用する成分も含まれるため、抗がん剤投与後に手や爪が黒ずんでくることがあります。インタビュ-では、爪が黒くなってしまったことが語られました。

 

・爪が黒くなって、変形するんですね。(音声なし)

 爪が黒くなって、変形するんですね。今もまだちょっと変形しているけど、黒いのはなくなりましたけどね。大変なものですね。

 

 

 今回のインタビューでは語られませんでしたが、他にも口内炎、しびれ、関節痛、下痢、便秘などの症状がみられることがあります。また、抗がん剤投与中には、アレルギー症状や点滴の場合、血管痛や静脈炎など点滴の針を刺している部分に炎症を起こすこともあります。

 

1 看護師さんにも先生にも、自分の好きな物を食べてもいいし、飲んでもいいと。でも口が、身体が寄せつけないんだもの。 2016.03.15
2 この抗がん剤で死んじゃうかもしれないと思ったんです。だめだと思って、3回と言われた抗がん剤を1回でやめました。 2016.02.12
3 とにかく、寝ていたいということでした。寝ていても、そうかと言って寝てもいたくはない、起きてもいたくはないという感じです。 2016.02.12
4 寝ているのがつらいからと起きて、座っても、なおつらい。どっちを向いてもつらいんです。うつ伏せになってもいられない。思い出しても本当にぞっとします。 2016.02.12
5 もうできないと思って、これは生きている価値がなくなる、死んじゃうと思いました。 2016.02.12
6 点滴の薬は強くなくて、髪の毛もそんなに抜けなかったんです。でも、具合が悪くなったりしたから、治療を途中でやめるかといってやめました。 2016.02.12
7 食べ物の味覚が変わって、何を食べてもおいしくない。人が食べないようなもの、食べたくないようなものを食べたりしていました。 2016.02.12
8 抗がん剤をやっているときにはだんだんと、それも全く欲しくなくなったんですよね。 2016.02.12
9 とにかく食べたくないものですから、匂いがすごいんですね。あらゆる匂いが気になるんです。 2016.02.12
10 ナースセンターのところに行くときはシャキッとして、エレベーターに乗ればしゃがんで、タクシーで家に帰って来るの。 2016.02.12

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アイコン葉青森県健康福祉部 がん・生活習慣病対策課

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