生活 / 治療後の定期検診
ここでは、治療後の経過や定期検診に関する体験者の声を紹介します。治療が終了した後は、治療の後遺症の確認と、再発や転移の早期発見のために、定期的に外来受診が必要になります。通院の頻度は、治療内容やからだの状態に応じて変わりますが、手術後1~3年間は1~3ヵ月ごと、その後は半年から1年ごとが一般的です。患者さんによって違いはありますが、受診のときは、問診、内診、直腸診、血液検査、細胞診、超音波(エコー)検査、胸部レントゲン検査、CT、MRIなどの検査を行いながら、おおよそ5~10年間経過を観察します。
インタビューでは、定期検診時の具体的な様子が聞かれました。体験者たちは、退院後、定期的に受診し検診を受けていることで、安心感を得ていました。特に、医師からの「大丈夫、異常ありません」という言葉が、何よりも心強くなれると語っていました。
・検診していることが私にとってはある程度の強み(40歳代後半・女性)
・とにかく「大丈夫。これで再発しないから大丈夫だ」と言うまでとにかく通って、薬を飲みました。(40歳代後半・女性)
・血液検査をすると、次の検査のときまでわからないんですよね。血液検査してもし何かあったときはすぐお電話しますということにして。(50歳代前半・女性)
子宮がん治療後の定期検診は、人によって違いはありますが、5年または10年たって終了していました。
・5年たったので、「おめでとうございます」って言われてね。(40歳代前半・女性)
・「10年以上たっているからいいでしょう」って言われました。(50歳代後半・女性)
・「あなたは安定期ですから、ここの病院には来なくてもよろしい」と(音声なし)
今年の4月で「あなたは安定期ですから、ここの病院には来なくてもよろしい」と、お墨付きであるのか何だかわからないですけれども、言われまして、それで、今は個人の病院で半年に一遍、検診を受けています。
医師からの「大丈夫です」という言葉に安心する一方で、再発や転移への不安をもち、より一層、自分の身体に気を遣っていました。卵巣を残している体験者は、特に再発や転移を心配して検診を心がけていました。また、子宮がんだけでなく、乳がんも心配して、定期的に検診を行う人もいました。
・良くなったとはいえ、まだお友達なので(30歳代後半・女性)