生活 / 偏見・他者の眼差し
ここでは、体験者が「子宮がん」と打ち明けたとき、周囲の人たちはどのような反応を示したのか、そして、その反応や対応に対して、体験者はどのように感じたのかについて、体験者の声を紹介します。
周囲の人たちに、がんイコール死という受け止め方をされたり、子宮がんで子宮を失くしたら女性ではないという見方をされたり、多くの体験者は、その反応に深く傷ついていました。また、自分が直接、話していない人にまで病気のことが伝わっていて、知らない人に「元気になった?」と声をかけられ、複雑な思いをした人もいました。また、親しい友人からの、なにげない一言に憤りを感じた人もいました。子宮がんに対する偏見があり、当時は、他人にがんとは言いたくなかったと語っていました。その他、周囲の目が気になって、温泉などで、裸になることに抵抗を示す人もいました。
・がんと言うと、本当に死ぬという感じで受け取られるんですよ 。(音声なし)
自分で「がんだった」って言っても、ほかの人は信じないみたいで、「えっ、そうだったの」と言われるんだけれども。
がんと言うと、本当に死ぬという感じで受け取られるんですよ 。
・子宮を取られたら女じゃないという見方をされます。(音声なし)
今はそうじゃないかもわかりませんけれどもね。子宮を取られたら女じゃないという見方をされます。
・ただ、人の言葉は一番つらかったね。退院してからの言葉がね。(30歳代後半・女性)
・やっぱり、病気をしてない人には言ってもわからないから、勝手なことや人を傷つけるようなことも言うでしょう。友達に言われたのが悔しかったんですよ。(50歳代前半・女性)
・知らない人に声をかけられるんですよ。「元気になった?」って。この言葉がきついんですね。(60歳代前半・女性)
・(温泉)やっぱり初めは嫌だったね、タオルで隠して入りました。(40歳代後半・女性)