診断時:60歳代前半

インタビュー時:診断から7年(2009年)

性別:女性   保健医療圏:八戸地域

世帯状況:親子

備考:正確には子宮体がん 

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私はあまり話をしたくはなかったです。私がその方に教えて正しく理解してもらって言うのは結構なんだけれども、私が病気だよというのも言わないのに、人から聞き伝てになって、正しく伝わっていないというのが嫌なんですね。

 

だから、そういう点では、言った人には、そんなにいっぱいには言っていませんけれども、よその方が、私の知っている方が、家族の方ががんになったの。違う方がその方のことを言っているって言ったら、その方はうつ病になってしまったのね。だから、人から聞こえてくるのは大変なことなんじゃないのかなと、私は最近、その方を見ていて、まだ病院に通っているんです。

 

知らない人に声をかけられるんですよ。「元気になった?」って。この言葉がきついんですね。「元気になった?」ってあなたに言われる筋合いはないのよねって私は思うわけ。あなたに話してないんだものって。

 

だけども、その方は励ますとか、そういうつもりで、軽い気持ちで「元気になって良かったね」と。そうとればいいんだけと、ちょっとひねくれてて、とれなかったときがあります。今は「元気、元気」って言って、空元気をやってるんですけどね。人の噂というのは、正しく伝わらないのが人の噂でしょ。聞きたければ自分の口から聞けばいいのにね。「病気したの?」とかって。こっちで言われているより、うんと気が楽でしょ。

 

だから、私、前から前向きに生きていますので。嫌なことは忘れるようにしてるし、そうでなければ、背負っていると大変ですもの。明るく、前向きに生きてるほうが、自分としては生きたという証になっていいんじゃないですか、と思いますけれども。