診断時:40歳代後半

インタビュー時:診断から30年(2009年)

性別:女性   保健医療圏:上十三地域

世帯状況:

備考:正確には子宮頸がん 

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半年前から不正出血があったんですね。それまで私、健診ということをしたことがないんですよ、一回も。健診をすると嫌なことを見られるという感じで、健診は嫌いでした。

 

うちの人が心配して、近所の個人病院に行きまして調べていただいて、これはE病院にすぐ行きなさいということで、そちらのほうへ行って、がんだから手術をしなきゃならないということで、それからE病院との付き合いが始まったんですね。

 

ですから、もしうちの人が「行け」と言わなければ、多分行かなかったと思います、そのままだと。女の人というのは、どうしても内臓とかそういうところはいいですけれども、やっぱり子宮の病気とかになると、何となしに恐れを感じて行きたくないんですよね。そういうこともあったんだろうと思いますしね。わかってて行かなかったということもありますね。多分そうでないかなと思ってても行かなかった。うちの人のほうが逆に、ひどく心配していましたね。

 

それ(子宮がんと言われたこと)がね、本当に嫌でした。第一、人に見られたくないところを見せなきゃならないわけでしょ。自分のことを全部あらわにされる感じ、それが嫌だったから、多分行かなかったと思うんです。だから、そういう思いを持っている人もいないとは限らない。私と同じような思いでね、とにかく人に見られたくないという思い、それが手遅れにさせたと思うんです、私自身。

 

だから、そういうことからして、出血した時点で行ってみるべきだったなという後悔はありますね、すごく。そうすると、早く治ったかもわかりません。早く見つかれば早く治るというのは法則でしょ。ですから、そういう面で、私は失敗したなと思っています。