診断時:50歳代後半

インタビュー時:診断から8年(2009年)

性別:女性   保健医療圏:上十三地域

世帯状況:

備考:正確には子宮体がん 

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受診しましたら、もういきなりそのときに、こちらの病院でがんだと、検査もしないうちに言われたんですね。

 

呆然として話を聞いていたんですけども、これでは仕事を辞めなければいけないとそのときに思いまして、家に帰ってから兄弟に、「私はがんなんだって、がんになっているって言われた」って伝えるときも、普段聞いているがんというあれとは違う感情というか、もう真っ白というイメージでそうだったんだと思うんですけども、がんだっていうから、がんであれば手術をしなければいけない。だけども自分自身では、別に兄弟以外の家族がいるわけでないし、一瞬にこれで人生が終わってもいいってそのときに思ったんですね。

 

(子宮がんになって)例えば、落ち込んだような考えを持ったことももちろんあります。

 

何か私としては、そのときには漠然と、それはあるかないかは別として、結婚だけが人生ではないと言われたときに、別に子供を生むだけが人生でもないし、また時代も変わってきて、子供を産まないのも普通でまた、結婚しないのも普通と言えば語弊ですけども、そういう時代も来て、私は年老いてからでもそれなりに、もし、考えの合う人がいたら結婚してもいいだろうしと漠然と思っていたけども、がんという病気をしたことによっては、もう、そういうものは、話が合ったって考えるのも思わないしね。

 

やっぱり1つの、これで終わりのがんかもわからないけども、あり得るがんでもあるわけだから、だから、そういう話を受け入れるという気持ちは全くなくなりましたね。こういう人生もいいのだというふうに。別に結婚だけが人生でもないし。そういう考えはもちろんない。前はそういうふうにしてもいいのだと思ったことももちろんあったけれども、今では全く、そうでなくて、いかにして自分が再びがんの病気にならないように生活をしていけばいいのかということだけですね。