診断時:40歳代後半

インタビュー時:診断から30年(2009年)

性別:女性   保健医療圏:八戸地域

世帯状況:

備考:正確には子宮頸がん 

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だからもう、無理やり連れていかれましたでしょう、婦人科に。「だめだ」と、勝手に自分で決めてはだめだから、すぐ行けと引っ張られて連れていかれましたもんね。

 

うちの人が心配して、近所の個人病院に行きまして調べていただいて、これはE病院にすぐ行きなさいということで、そちらのほうへ行って、がんだから手術をしなきゃいけないということで、それからE病院との付き合いが始まったんですね。

 

この病院がいいとかあそこがいいとか。私はね、都会だったらそれは必要だと思うのですよ。いろいろな先生がいらっしゃるから。地方ですと、病院は限られている。そうすると、自分が通いやすいことも頭に一つ入れなきゃならないでしょう。

 

本を読むと、同じ市内であっても、E病院はこういうのが充実している、F病院はこれがと出てくるんですよ、本なんか読みますと。そうすると、自分で選択できると思うんです。だから、E病院に行って、先生が嫌いだからこっちへ行こうという人もあるから、それは自分で勉強不足だなと私は思ってしまいますね。だから、自分でもしE病院と決めたら、そこを絶対信頼しないと、自分の治療方針に対してもぐらつきが出てくる。それはよくないと思います。やはり自分を手術してくれる先生を信頼しないと、患者さん自身がね。そうでないと、言いたいことも言えなくなってしまいます。

 

先生方も患者の手術したときの状態をいろいろ聞きたいと思う、知りたいと思う。そういうのを提供するのも一つの患者の仕事だと思うんです。だから、手術してしまって、はい終わりですということでは絶対あり得ない。それを患者さん自身も、手術してこうなんだけど、どうなんですかと聞くべきだし、遠慮しないでね。そうすると、先生方も本当に真剣に返答してくれると思います。ですから、まず自分が先生を信頼しないと、いろいろな正しい情報は入ってこないと、患者さん自身にね。

 

私が子宮がんで手術してくださった先生は、とにかく「大丈夫。これで再発しないから大丈夫だ」と言うまでとにかく通って、薬を飲みました。「もう来なくてもいいから」と言うぐらい皆さん通いましたよ。先生は「もう大丈夫」「じゃあ、来ません」という感じで、1年半後には行かなかったですね。