診断時:30歳代後半

インタビュー時:診断から31年(2009年)

性別:女性   保健医療圏:上十三地域

世帯状況:夫婦のみ

備考:正確には子宮頸がん 

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そうそう。がんとか何も言わないし、ただ、3番目も産んでいるし、産む前には何回も入院したり、先生や看護師さんとはあまりお友達になりたくなかったけども、切迫流産で7カ月まで入院しましたから、チョロチョロと。だから、「3人いるから、もう取ってしまったほうがいいんだ、いらないから」って。

 

――「子供が3人いるからいいよ」なんて言われたって、お子さんが3人いらっしゃったのは良かったですけども、何か複雑に思われたり、おつらかったりはしませんでしたか?

 

全然しませんでした。病気のがん、がん、がんが頭に来ていまして、先生が言わなくても自分でそう思っているから、もう手術して、元気になりたいということだけでした。

 

先生がそのときに「子供を3人も産んだから」と言うのも、嫌な人は嫌かもしれないけども、私は元気な子供を3人産んだし、全然嫌な気持ちで聞かなかったんです。子宮というものはある程度は、子供を産む器具と言えばあれですけども、そういうものだと考えるときがあるんです。そうすれば、病気で早く取ったほうがいいのかなと思って、全然、違和感なく手術はしました。言葉は聞く人が聞けば嫌かもしれないけども、そんなにきつい言葉で先生も言わないし、ダジャレみたいに言う院長先生でしたから。

 

先生の言葉の「3人あるからもういいんじゃないか」というのよりも「がん」が離れないから、この病気を何とかしなきゃと、それしかなかったです。